目が見えなければ世界は、少し平和になると思いませんか?

dakii

創作です...

 「ねぇ、お父さん朝ごはんはなに〜?」

 「下に置いてあるからお腹が減ったら食べてね」

 「お父さん〜昼ごはんはー?」

 「●●ちゃんの好きな食べ物を右に置いてあるからお腹が減ったら食べてね。んじゃお父さん行くから元気に座っててね。」

 男は、心許ない声で行ってきますと言って立ち去った。

 「お父さんいってらっしゃい♪」

 「あ!おどおおざ、、よ……」

 遠くで何か聞こえたが男は気にしない。



 七時...2人のカップルが通った。

 「なにあの子、捨てられたの?可愛そー。」

 「うわ、かわいそ、どうする...?」

 「いいよ、ほっときましょ。警察が拾っていくでしょ。」



 八時...小さな女の子は、左に置いてある朝ごはんを食べた。

 前、私が美味しいと言って朝ごはんに食べたメロンパンの味がした。

 

 九時...二人組の男がしゃべりながら通って行った。


 十時におばあさんが通った。

 「かわいそうにどうしたの...あらスケッチブックに何か描いてあるわね。」

 

Iこの子は眼が見えませんどうか可愛がってやって下さい。I


 「かわいそうにでも私じゃ育てられないわ......あ!友達が孤児院をしているから彼女に頼みましょう。」

おばあさんは、電話をかけ歩いて行った。


 十時...動物が通っていった。

 たぶん猫さんだ。

 

 十一時...お腹が空いたので右に置いてあるものを手に取り口の中は入れた。

 甘かった手がベトベトした。

 たぶんケーキだ。

 お父さんが誕生日の時にしか買ってきてくれないケーキだ。


 十二時に女の人が二人来て何かを喋り車に乗せられた。

 着くと手をゆっくりととりゆっくりとどこかへ誘導された。


 十八時...美味しいご飯を食べた。

 優しいお姉さんが口まで持ってきてくれておいしいがご飯を食べさせてくれた。


 2年後の十時、小さくなくなった女の子が、嗅いだことがある匂いがしてただいまと言って欲しそうな靴の音がした。

 彼女は、その匂い、音のする方へ、走っていった。

 「おかえりなさい♪」

 「あ、お父さん今日の夜ご飯は、なに?」

 男にはそう聞こえた。

 他の人はどう聞こえているか知らないけど男には、そう聞こえた...


 そのあと女の子は優しいお姉さんにお父さんから離され、2年前からいた孤児院にあるかされた。

 そのとき、耳の良かった女の子の耳には、お父さんが悪い人のようにお姉さんに叱られているような声が聞こえてきた。



 


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