21回目の告白

牛寺光

第1話

俺は雨竜智。俺は高校になる今まで自分をやばいと感じたことはないが数少ない友人のむつ太郎に言わせればやばい奴路線まっしぐららしい。

まあ理由は俺の日常を語ればやでもわかるとか言われた。酷い話だ。

コレを聞いたむつは「俺しか友達らしき人がいない時点で察せ」と語る。

そんな俺でも恋煩いの一つや一つする。一つや一つが文脈的におかしいだって?大丈夫、俺が恋をしてしたのは一回だ。そして俺はこの恋を実らせる。その相手は同じクラスの梅田妾愛。名前と漢字はやばいけどすごいいい人で何より優しくて話しやすい。

「おはよう!」「相変わらず元気だな」とりあえず憧れの人はいないのでむつに挨拶をする。学年が始まったばかりの時は学年全員にテンション高めで挨拶してたらこの現状。その中での学校が始まって一ヶ月、今の話し相手はこのむつと妾愛ぐらいしかいない。妾愛にいったってはクラスの全員と仲良くてるから俺が特別とかいうわけじゃないけど…悲しいな。

そして今日妾愛に告発をする。さっき言った通り俺は諦める気はない。

でもできれば一回目で成功してほしい。

そしていつも以上にソワソワして授業を受けて遂に放課後。

少女漫画とか読んで告白に相応しい状況を学んだ。

その結果階段の踊り場にしたの。この学校クラスは放課後すぐ人いなくなんないし告白してには階段の踊り場しかない。

階段の踊り場で仁王立ちして待ってたら本当に来てくれた。

「突然すまん。俺は妾愛が好きだ。付き合ってください。」「ごめんなさい。今はまだ雨竜くんのこと恋愛対象として見れないから」即答だった。しかし希望は見えた。なぜならまだと言われた。

よし、頑張るぞー!

次の日は妾愛が委員会の都合で遅かった。待ってたら人がいなくなってたからクラス内で告白をした。

まあ、振られた。理由はなんか予定とか立ててなさそうって言われた。

3回目の告白は一週間開けた。その間に予定を立てた。告白は連休中にする。妾愛が連休中どこも行かないのはもうすでに本人に直接聞いたから知っている。

そして迎えたその当日。妾愛の家の近くの公園で待っててもらった。この公園がこの時間人がいないのは何度も来たから知ってる。そして時間通りに妾愛が来てくれた。「突然ごめん。前に告白した時もこんなこと言ってたな。」「そうだねー。今日はどうしたの?」「今日も告白させてもらいに来た。好きです。付き合ってください。」

「ごめんなさい。同じ言葉で3回も言われると…」

「わかった。時間ありがとう。」


こんなことをしてるうちにもうすぐ進級になってしまった。あの後から大体月2回告白をし続けた。一回振られたら理由を含めて反省をする。そして次の告白の機会を伺う、ということを繰り返した。そして今日の告白で21回目。20回は振られた。10回あたりでむろから「そのうちストーカーになりそう」と言われてもめげずに告白し続けた。本当に迷惑になってたらやだからむろがうざかったら「思いっきり心を込めてウザいと伝えたらやめてくれると思うよ」と妾愛に伝えたらしいが特に何もなかった。嬉しいです!そして今日は終了式。これは今日告白するしかないと気張っている。クラス替えの後同じぐらいしかになれるかわからないから今日成功しなかったら告白を一ヶ月に一度にするつもりだ。これが断腸の思いか。辛いな。そうしてやたら長い学校長の話を聞き流しながしてたらもう放課後。

今日は最初に告白でした時と同じ状況にしようと心に決めていた。そして踊り場に呼び出した。待っているといつもと妾愛が来てくれた。「今日まで俺の告白に付き合ってくれてありがとう。今年度はこれで最後にするし来年も頻度落とす「何勝手に諦めてるの。まだ告白すらしてないじゃん。」俺の話にかぶせてきた。それよりその内容だとオッケーみたいなんだけど。向こうから初めて振ってきてくれたんだからここで告白しないとここまで何をやってきたんだという話じゃん。「妾愛、今まで言い続けてきたけど好きだ。付き合ってください。」「えーとね、まだダメ。」今年度最後の告白は笑顔で振られてしまった。

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