詩集 青の柱

仲仁へび(旧:離久)

贄の責務から解放された者



 涙が流れ続ける

 あれから 悲しんでいなかった時などない

 ああ 取り返しがつかない もう どうしたって

 この海は 青い この空も 青い

 世界は依然と 美しいまま


 剣を胸に突き立てた 真っ赤な血を流したはずなのに

 どうして 私はまだここに存在している?


 贄の役割果たそうと 決心してから月日が経った

 置き去りにされた責務が 攻め立ててくる


 何が いけなかった?

 どうして 失敗した?


 探しても 悩み解く答え 見るからないまま


 海が青くて 空も青い

 澄み渡る世界がこんなにも 心を苦しくさせるなんて


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