父の最後のラブレター

@sora_32

ある夫婦のラブレター

私の両親の話です。


父と母は、幼なじみで、はとこ同士だ。

6歳離れているが、縁があって結婚した。



父は、真面目で40年勤務したサラリーマン。

穏やかな性格だが、亭主関白

お酒が好きで焼酎とビールをよく飲んでた。



母は、看護師だったが、父との結婚で辞めて

専業主婦になった。

読書が好きで

子供は3人恵まれ、可愛い孫が5人いる。



50数年、色々な試練を乗り越え、

連れ添ってきた2人

去年の3月に突然父が倒れ入院した。



脳梗塞だった。



治療を頑張っていたが、

高齢で力尽き、

今年の2月、天国へ旅立ってしまった。



家族葬が終わり、落ち着いてきたから

父の書類整理した。


大事にしてたカバンの中から

遺言書が出てきた。


仕事を退職した時に書いたものだった。



「私の遺産の全てを妻へ相続する。



 しかし、妻と一緒に暮らしてくれる娘には 

 一部相続してよい。

 

 私が逝っても、

 妻が幸せに暮らしてくれることを

 一番願ってる。」





このラブレターを読んで

両親の愛に感動した。



父の分も、母を幸せにしてあげたいと思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

父の最後のラブレター @sora_32

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ