異世界簒奪〜異世界だからできる復讐劇〜

雨見まるまる

プロローグ

俺は字見蓮斗高校3年生だ。

夏休みというのは高校3年生にとって一番将来を意識する時だろう。

少なくとも俺はそうだ。これまで平日は朝ギリギリまで寝て移動中はソシャゲのログインタイム学校は寝るかラノベを読みそれでも暇だったら授業を受ける。そしてクラスの誰よりも早く帰り複数の端末でアニメやら動画を垂れ流しゲームをする。

休日は昼まで寝て寝るまでゲーム。

当然こんな生活している人に友達や彼女なんてできず喋る相手は親かSNS繋がりだけだ

なんて言う未来考えるだけで可哀想な人間······虚しい。

だからと言ってそんなダメ人間が夏休みに入ったから勉強ができるはずもなく何となく買った参考書の一ページ目を開きながらこれまでの愚行を思い返している。

将来ーーそれが今一番聞きたくない言葉だ。


結局例年と変わらない愚かな生活をして夏休みが明けた。

そして、俺がいやボッチが最も嫌いな時間が訪れる

「おー久しぶり!」あるものは懐かしさを感じ

「お前誰だよ(笑)」あるものは変化を感じ

クラス全体が騒々しさと熱気に包まれるボッチが一番ボッチを感じる瞬間ランキング二位だ。

一位は当然修学旅行である。

なんて一人気味悪く考えていると眩い光に包まれた

頭が痛い。体に感覚が無い。何も考えれない。

そんなわずかな時間を過ごしたあと全ての感覚を取り戻し目を開けるとそこは異世界であった。

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