21回目 KAC20217

渋谷かな

第1話 21回目 

「101回目のプロポーズ?」

 何回目と聞いて思い出したのが、金八先生の演じた作品。本当の名作だな。未だに思い出してもらえるなんて。タイトルの付け方が上手いのだろう。他に類を見ない。唯一無二のタイトルだ。

「もしかしたら他にあるのかもしれない。」

 しかし101回目のプロポーズみたいに一般大衆に知れ渡るぐらいヒットした作品がない。これによりお題が21回目であろうが101回目のプロポーズが思い出される。

「なぜ? 21回目。」

 中途半端な数字。なぜ21回目をお題にしたのかも説明がない。きっと何かはあるのだろうが。それを説明がなく勝手に書けという所が、約5年でカクヨムからヒット作が1作もない所以であろう。編集者に21個の目玉が必要である。書籍化作品も大賞作品も大人の事情で決まっているのだろう。編集者が全作品を読んでいないのはアクセス数0の作品があるのが証拠である。

「21回目・・・・・・朝、起きるのが?」

 それじゃあ赤ちゃんだ。

「21回目のキス?」

 そんなもん今時の中学生は普通にやってる。

「21回目のご飯?」

 それも赤ちゃんだ。

「21回目のプロポーズ?」

 そんな中途半端な数字ではドラマにもならない。

「21回目の鼻をかむ。」

 それも赤ちゃん。

「21回目の交通事故。」

 運が悪い奴は小学生くらいで達成しているだろう。

「21回目の教師を殴る。」

 2回で退学だ。

「21回目のキャベツ取り。」

 確かにこれは1年1回なら21年かかる。超大作だ。でもビニールハウスもあるし5、6年で終わるだろう。

「21回目のナタデココ。」

 ブームの時はたくさんカエルの卵を飲んだ奴はいただろう。今頃、体内で帰るの子供が付加してるわ。

「21回目の・・・・・・。」

 ここまでくると考えるのが少し楽しくなる。エッセイ方式にしたことにより、文字数を稼げるのが嬉しい。もちろん1200字を超えたら、今書いている自分の作品を書きに戻る。KACに関心がない。

「21回目のライト文芸。」

 これがそう。21回目というお題を考える人間の物語。まあ、イベントもないし、過疎ってるし、上司に怒られたくないからお題でも与えておこうというカクヨムの担当者のやる気の無さは感じる。

「21回目の批評。」

 やることもないのでカクヨムのトップページの批評でもしよう。バナーに炭酸せんべいと犬とある。これは興味があるなら読んで欲しいということなのだろうが、興味がないければ、分かりにくければ、読まれない。また松本清張や村上春樹のような大者なら、それでも飼いならされた一般大衆が手に取るだろうが、そうでなければ難しいタイトルの付け方である。

「21回目の炭酸せんべいを野良犬にかじられた話。ムカついたので家で飼ってこき使った物語。そして犬が人間の姿に化けて現れて主人に復讐する呪われたストーリー。」

 これが21回目の炭酸せんべいの呪い伝説。ヒッヒッヒ―!

「さすがです! 先生! 今日もアイデアの神が降臨してますね! アハッ!」

 久々の登場の編集くん。

「誰も褒めてくれないから自分で褒めて寿命をつなぎとめているんだ。アハッ!」

 久々の作家さん仕様をオチにしよう。

「さあ! 1200字も超えたし用はない!」

 おしまい。

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