鷹原夜遊と尿管の石

 前回、0.25信0.75疑とか何とか言った通り、あれから20日以上更新を放置していて申し訳なくも想定通りだったとかそういう話。


 前回「何かの話をするかみたいな事を書いてたなー」と思いつつも、それが何かを確認していないが為に何の話だったか全く思い出せないまま20日以上が過ぎ、先刻やっと前回の更新内容を確認した事で今回何を書くかが決まった次第。


 という訳で題名の件。

 

 今を遡る事一昨年の11月某日。

 ある朝下腹部に妙な痛みを覚えた私は、それが何かはよく分からないものの、「ちょっとお腹の具合が良くないのかな」等と考えており、その後具合が良くなったので近所のコンビニまで買い物に徒歩で出かけた。

 そして、家から徒歩3分の場所で猛烈な激痛に襲われ、歩く事はおろか立っている事すら出来なくなり、無様にも家まで逃げるように帰った訳である。


 読者の中に「尿管に結石が出来る」という症状を経験した事がある人がいれば、その痛みの度合いはお分かり頂けるかと思うが、もし未経験の人がこれを読んでいる場合、その痛みは想像を絶するとだけ言っておく。マジで痛い。マジで痛いが余りマジで遺体になるかと思った(痛いと遺体を掛けた高度なギャグ)。


 なんとか家に逃げ帰った私は、奇しくも別の持病で、内科医にかかりつけており、体調不良の為に会社に遅れる(この時点ではまだ程度の激しい腹痛だと思っていた)旨を電話連絡し直ちに病院に掛かった。


 医師の診察の結果、上述の症状である事が判明し、私は病院の長椅子の上で横になりながら見悶えていた。あれから1年以上経って改めてあの当時の姿を思い返すと目も当てられない有様であり、非常に恥ずかしい。

 その後、かかりつけ医によって大きい病院へと連れて行って貰い、そこの泌尿器科で診察とMRI検査を受け、正式にその日の欠勤が決まり、調剤薬局で処方された薬を受け取って帰宅した。(非常に早足な説明だが割と1時間以上地獄を見た)


 尿管に出来た結石は直径が2mm程のものだったらしく、尿管とかいうクッソ細い管に2mmの石が錬成されたらばその痛みが激しいのは当然の結果なんだよなあという感じだが、その治療法はと言うと、薬の力で結石を砕くというものであった。

 また、座薬を処方された。これは、痛みに耐えられなくなったらけつあな確定という代物で、要は鎮痛剤として使えと言う事であった。

 出来ればけつあな確定はしたくない派(謎の派閥)だった私だが、完治するまでの間にどうしても痛みが我慢出来なくなった事で無事けつあなが確定した。

 結石を砕く薬を飲んで僅か1日で痛みが緩和された事で「勝ったなガハハ」とか思ってたが、3日目頃から痛みが復活し結石君の反応を無事尿管に再確認した私が、完全に尿管結石の存在の消失を確信したのは、尿管結石が発覚してから実に8日後の事だった。


 この件での最大の教訓だが。

 実の所、尿管結石の痛みがピークに達する数日前から右下腹部に謎の痛みがある事は自覚はしていた……とはいえ、あくまで普通の腹痛の延長くらいに思っていたので、すぐ治まるだろうと思っていたし実際すぐ静まった。

 その事が結果的に対処を遅らせてしまったのではないかと思う。あからさまに何時もと違う体調の変化があった場合、すぐに医師に診て貰うべきだろうと思う。

 たまに聞くような台詞に「自分の体の事は自分が一番よく知ってる」みたいなのがある訳だが、実際全然そんな事無かったのでくれぐれも過信しないよう注意すべきである。


 それと水飲んどけとりあえずそれ大事。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る