『最終回』
やましん(テンパー)
『最終回』
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『地球は、まもなく、太陽領域に飲み込まれます。我々は、母なる太陽に戻るのです。
宇宙のみなさん、ありがとう、さようなら。』
残された、全エネルギーをかけて、地球から最後の放送が宇宙に向けて、送信されました。
地球は、まもなく、巨大化した太陽に引き込まれて、しばらくは周回したのち、ばらばらになり、消えて行きました。
かつて地球から旅立った第1から第4外宇宙移住船は、まだ、みな、宇宙空間をさ迷っていましたが、この放送を、どこかの大地で聴く日が来るのか、追い越されるのかどうかは、わかりません。
宇宙は、あまりにも広大で、地球人類はまだまだ、幼年組だったのです。
一方、土星の衛星に移っていた、第5地球人類移住隊の巨大宇宙船は、故郷の放送を聴いて、しばらくはその最後を見届けたあと、滅び行く太陽系から離れました。
アンドロメダは、目の前に迫っています。
じつは、彼らのほうが、先に新しい移住地を見つけることとなるのです。
🌍
こんな夢なら、まだ、多少の無理はあっても、最後に見るには、ふさわしいでしょうに。
あまりに、やましんの悩みは、ちっぽけなのでした。
ちっぽけでも、解決しなければならないのです。
それが、今の人間の毎日なんです。
『最終回』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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