糸と果てない樹
太一
第1話 転生
俺は死んだ。
真っ白な世界の中でそう悟るのに時間はかからなかった。
だが、その空間があまりにも殺風景なので しばらく寝ていようと思ったその時…
銀色のようでいて透明のようであり虹色でもあるようなそんな説明のつかないUMAなのかすらわからない不思議なモノが私の眼の前に現れて
「やあ、僕は管理者!君はこれから新たなる剣と魔法の世界に転生してもらうよ!」
馬鹿げたライトノベルの空想としか思えないことを口にした。
「質問しても良いだろうか。」
私はそう口にした。
聞きたいことがあるのだ。
「何を聞きたいのだい?いくらでもいいよ」
そうか、言ったからには、吐いて貰おう。
まずは、あれから質問しよう。
「私が、転生するモノに対してリクエストすることはできるのだろうか。」
「もちろん!その世界は、厳しいからね。」
よし。ならば聞こう
「2つ目、その世界で貴方のように管理者にまで強なれる種族は何がある?」
「うーん…その世界の序列は一番上だからどの種族でも限界がないんだよね。」
ふむそれは良いな
「3つ目だ。強くなりやすい種族があるなら教えてくれ。」
「龍/竜系統・蜘蛛系統・甲虫系統・シャチ系統・骨族系統・魔皇族・
随分多いな…特殊族とは…なんだろうか…
「特殊族とは、なんだ。」
「説明が難しいなぁ…少数種族だと考えていいよ。その種族には、種族名に番号しか書いてなくて。数字が少ないほど強い完全序列系統だと思ってくれていいよ。見た目は、それぞれかな。君の世界のscピーみたいな見た目の知能がある魔物だと思ってくれていいよ。」
なるほど…特殊族か。良いかもな。
「あぁ!あと、そいつらにも特殊能力があるんだ!」
やはりか…
「それはどんな能力があるんだ?」
「ナイショだよ☆」
チッ…ムカつくなこの管理者
まあ他のことに答えてくれたからマシか
「ちなみに君には特殊族の0番に転生してもらうことにしたよ!」
は?この管理者なんて言った?
なんで勝手に決めてるんだ?
「異論認めないからね?」
はぁ…まぁ良いか。気になっていたし序列が一番上なら文句もない。
「能力は同じ種族に教えてもらうはずだからよろしくね。」
ふむ集団で生活しているのか。
それなら生まれてすぐ死ぬ事は無さそうだ。
「じゃあまた会おうね?」
また?どういうことだ?
おい!教え…
ソコで私の意識は暗転した。
転生後─────────────────
うん?
何か温もりを感じる。
温かい視線も感じる…そうか私は生まれたのか。
そうすると特殊族は、人型なのかわざと聞かなかったからな。
うぬぅ…?鳥型ではないのか?ニワトリみたいに温められてないから。そうかもしれない。
何か話し声みたいなのが聴こえる。
トントンされてる…親か?
親がいるのはいいな。
私は最初からハードモードでは、無いようだ
一安心したら眠くなってきた。
赤子だからか…
はぁ、不便だ…ぐぅ。
スー…
side両親────────────────
「寝たようだね。」
「そうね。かわいい寝息をたてているわね。ねえ貴方?まだだめ?」
「リリス…しばらくは、だめだよ?いくら僕たちが回復が早くてもしっかり休もうね。その後ならいくらでもシてあげるからさ。」
「もう…貴方ったら♡」
主人公が寝ている間にそんな会話があったとか、なかったとか…。
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