パラサイトシーケンサー

系乃

プロローグ 外の世界

警察「今だ!突入するぞ!!」

張りきった警察どもがあいつの研究所を捜索し始める。

僕は、この時をずっと待っていた。ついにこの研究施設から出れられる。

外の世界に出たら感情を探しに行こう、あいつがこんな風に作らなかったら、その手間も省けたのに・・まあこう生まれてきたんだしょうがないよな

警察に見つからないように避けながら出口を探す最中、あいつの薄汚い声が聞こえた。

横島「貴様ら何のつもりだ!!」

警察「お前の悪業もここまでだ!大人しく捕まってもらおうか」

横島「そう簡単に捕まってたまるか!」

警察「無駄な抵抗は、やめろ!!」

変わらないやつだなあいつは、

いくら天才科学者でも元があれじゃ本末転倒だろ。

僕は、あいつらがこうしてる間にここから出さしてもらおうか。

さようなら僕の生まれた場所。

あらかじめ奪っておいた、カードキーで出口を開ける。

初めまして新しい世界。



ん・・・・どうしてだ、ここを開けたら外じゃないのか?

疑問に思った僕は、室内番号を確認する。

どうやら間違えて生体管理室を開けてしまったようだ。

ただ、生体管理室の中にぼろぼろの少女が居た。

その少女は、鎖で縛られていて、服もところどころ破けている。

どこかで見たことあるような・・・・・・

思い出した!あいつの奴隷か。でもなんでこんなところにいるんだ?

少女「た・・・・す・・・て」

なにか小言で呟いている。こいつもここから出たいのか?

でも僕は、一人気楽に外の世界に行きたいんだ。これは、見なかったことにしよう。

少女「私をここから出して!!!!!」

置いていこうとした時あいつの奴隷が急に大声を出した。

07「なんだよ急に・・・」

少女「私もここから出たいんです。お願いしますこの鎖をとってください」

しょうがないこれ以上騒がれるとまずいからとってやるか。

僕は、あいつの奴隷に絡みつく鎖をほどいた。

少女「ありがとうございます。」

07「そのままうろついても出れないぞ。しょうがないからついてこい」

なんでこんなやつ連れて歩かなきゃいけないのかなー

まっ、さっさと外の世界に出てこいつとは、お別れだ

今度こそちゃんとした出口をカードキーを使って開ける。

よしこれでようやく外の世界だ。


プロローグ 外の世界 完

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