6 再戦
「弾薬、燃料急げ!」
「別部隊に任せられたら如何ですか?」
「いや、駄目だ。さっき落とした奴は、観測機だ。私は以前、特別なそいつらの機体を見て知っている。さっき落としたのは、その特別な機体だ。恐らく、今来ている奴が本尊だ」
「観測機……原爆を落とす地点の気象を先行して観測する気象観測機……まさか」
「そうだ、そのまさかだ。奴ら、ついに東京に落とす気だ。絶対にそんな事はさせない」
「いや、しかし、そんな、そこまで」
「私は、あの日、小倉に向かう途中で、あいつらとすれ違っていた。その時、撃墜していれば、長崎はあんな目に……」
「それは、中佐……あんたも沖縄ですっからかんになって移動していた最中だろう?」
「違う、鹿屋で燃料だけ入れてあがった。あの時、弾薬も補給しておけば……
補給!出来たか!!」
神子中佐の怒声が響く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます