砦での準備

この話は砦で防衛戦を開始するまでのお話〜

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俺たちは防衛を行う砦にやってきた。


「よし、じゃあギライルとナギはこの辺りの地形…木がどのように生えているかなど調べていってくれ」


「分かった」


「承知しました」


ギライルとナギは砦から出ていった。


「にしてもこの砦しっかりしてるな。生活するにも問題ないな」


「そうですね」


サナがコンコンと壁を叩いた。


「透よ、この砦虫が沢山いて気持ち悪いのじゃ」


俺はそれを聞いてゾッとした。


「虫はダメなんだって…」


蝶とかは別に良いんだよ?でも毛虫とかはちょっと…な。俺は少し落ち込んだ。


カサ…


「ん?いまカサって…」


「あぁ…気持ち悪いです…」


サナもどうやらダメらしい。


「お主ら何故そんな気分が悪くなるのじゃ?ほれ」


そう言ってバルは茶色のあれを手で拾った。


「ち、ちょっと待て…それはそれは…ダメだ…」


俺は手で来るなというジェスチャーをした。


「いや…無理…無理です!」


サナは一目散に逃げ出した。


「あっおい!」


「透よ?何故逃げるのじゃ?」


茶色のあいつを持ちながら近づいてきた。


「逆にお前は何故平気なんだ⁉︎」


「何故と言われてもじゃな…」


まずい…こいつドラゴンだから別に気にしないのか…


「ただいま戻りました…あれ?」


「戻ったよ〜」


そこにギライルがきた。


「助かった。ギライル、あの茶色のアレをなんとかしてくれ!」


「承知しました」


パチン


指パッチンをするとアレが一瞬にしてどこかに行った。


「これでよろしかったでしょうか?」


「あぁ…ありがとう助かった…」


はぁ…虫やだ…


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ギライルによって砦の中にいた、虫は全部消えた。


「それで?地形はどうだった…はぁ…」


ダメだ、アレのせいで疲れてる…


「全部平坦な地形なので見晴らしはいいと思います」


「そうか、ならこことここ…そしてここから守ればなんとかなるな。分かった」


「何故、虫苦手なのか分からないのじゃ…」


バルは無理という言葉が通じないかもな…


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透は虫が無理。ただし誰かを仕留めるときは虫がくっついてるなどは気づきません。


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