第3章

第43話

「サナ起きろ〜最後の魚だぞ…多分」


あれ?王都にも魚って流通しているのか?

まぁしてるのかも…


「起きます〜」


「食べてくるのじゃ」


「はい〜」


目を擦りながら朝食を食べに行った。


「さて…行き方考えるか…」


「透よ…提案があるのじゃ」


「何かあるのか?」


「妾に乗ればいいのじゃ!」


バルギエルが堂々と言った。


「あぁ…ドラゴンだから?」


「そうゆう事なのじゃ。そうすれば移動も楽じゃし、お金がかからないのじゃ」


「じゃあそれで行こう。行き方は分かるよな?」


「分かるのじゃ!」


しばらくバルギエルと雑談をしてサナを待った。


「食べてきました〜」


未だに眠たそうだ。


「準備して行くぞ」


「はい…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「高い…下を見ない…下を見ない…」


サナがぶつぶつと何か言っている。


「にしても綺麗だな…」


「そうじゃな」


ドラゴンということもあり、かなり順調に進んでいると思う。そして、やっぱり速い。


「助かるな〜」


「そうじゃろ?」


バルギエルがニコニコしている。


「透さん…透さん…」


サナが話しかけてきた。


「どうした?」


「吐きそうです…」


「分かった。バル1回休憩だ。下に降りよう」


「分かったのじゃ。サナ我慢してるのじゃ」


「気持ち悪いです…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サナはどんよりとしていた。


「大丈夫かな」


「大丈夫なのじゃ」


どこにそんな根拠あるのか…


「透さん…大丈夫です…」


なんかぐったりしてるな…いつもより元気じゃない。


「今は…昼か…分かった。昼食作るぞ。それでサナの元気も戻るだろ」


「分かりました」


「分かったのじゃ」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「美味しかったな」


「ご馳走様なのじゃ」


「美味しかったです!」


サナの元気が戻ってきた。


「あのね…バル」


サナがバルギエルに話しかけてきた。


「どうかしたのじゃ?」


「もう少しゆっくり飛んで欲しいです」


「了解なのじゃ」


どうやらもう少しゆっくり飛んだら問題は無いらしい。そうして俺たちは再び空へと戻った。

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