第4話

ドラゴン肉うまい。

あれだ…和牛だっけ?あれよりもうまい。

口の中に入れたらすぐ無くなった。

ちゃんと焼いたからな?


「おいふぃい(しい)」


「飲み込んでから言え」


「初めて食べました」


「まぁ俺も初めて食べた」


サナは剥ぎ取りのスキルがあるらしくスライスするように肉や鱗などを剥がしていった。


「じゃあまず自己紹介だな、俺からでいいか?」


「いいですよ」


「分かった。俺の名前は羽田透。色々あってこの世界に飛ばされた。だからこの世界の常識とか分からん。よろしく」


「飛ばされた…とは?」


「穴の中に入ったらこの世界にきた」


「つまりあなたは何も分からないと…」


「まぁそうなる」


ちくしょう!自分で言ってて悲しくなるな。


「さて次はお前だ」


「私はサナといいます。エルフで耳がよく聞こえます。目はまぁまぁ良い方です。一応基本的な常識は持っているつもりです」


目と耳が良いのか…索敵とかならいいかもな。


「その…質問なんだが、さっき逃げた奴は?」


サナは一瞬苦い顔をした。


「私を買ってくれました。襲われた時、命令で『私を守れ』とだけ言われて」


なるほど…だからあの時あそこにいたのか。


「お前を買った奴を倒したらお前は解放されるのか?」


サナは首を縦に振った。


「そうです」


「分かった。じゃあ聞くぞ。お前はこれからどうしたい?」


サナは首を傾げた。

言ってる意味がよく分からないらしい。


「どう…とは?」


分かりやすく説明する。


「お前を買ったあいつのところに戻るか、

どうするんだ?」


「私は…もう戻りたくありません」


「そうか…じゃあ買った奴が、憎いか?」


サナは首を横に振った。


「憎くはないです。どちらかと言うと攫う人たちを憎んでいます」


「分かった。じゃあお前そいつら潰したいか?」


サナは首を縦に振った。


「出来る事ならしたいです」


決まりだな。


「俺のとこに来るか?」


「私は…あなたに助けてもらいました。なので今度は恩返しをしたいと思います」


_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

ヒロイン仲間入り。


〜武器解説〜

バレットM82

アメリカで開発された対物ライフル。

有効射程は2000m。

速度低下が少ないので離れていても弾が落ちずらい。

もともとは戦車などを撃つ用だったが、

今ではトラックなど輸送手段を攻撃したりする。







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