第4話 マイナス=プラス

振り向いたら、かず君がいた。

「え?なんで?」私はは作り笑いをして問い返した。

「だって今日元気なかったじゃん、休み時間とか勉強頑張ってたけど点数伸びなかったの?」

鋭いところを聞かれた。静かな間が少しできた。口を開いたのはかず君だった。

「悩み事?、相談のろうか?」私はこういう優しさが好きなのだと改めて分かった。

「う〜ん、点数は伸びたけどまだ低いからちょっとね。」

「かず君はテストどうだったの?」すかさず聞いた。

「前回と変わらないかなぁ〜」簡単な返答だった。「まお、ゆっくりでもいいから確実に1歩でも進むことが大切なんだよ!」かず君なりの慰め方だった。

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