受験期の恋

キョロスケ

第1話Last yearの始まり

桜が満開の頃、久しぶりに皆の顔が見れた。


「お前はどこの高校に行くの?」クラスの男子が大きな声で話していた。他の男子のことなら興味がない、うるさいとでさえ思う。でも今は違う。耳が勝手にその話に傾いてしまう。

「まぁ、偏差値の高い高校かなぁ〜」かずが応えた。

かずは頭がいい、前回のテストでも学年5位をとっていた。私には到底行けない高校だった。

なぜなら、私は普通である。頭が決して良くない、むしろ悪い。1年あれば行けるかな?100点以上点数上げられるかな?頭をフル回転して考えた。余裕じゃね?これが私が考えに考えついた答えだ。至ってシンプル、やるしかない。


まおの目標ができた。

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