第2話 単なる制作のつもりがサードパーティー入りへ?

松山圭一はそれで色々な手段を使い、ラジオ制作を営むようになった。

まずはフリーランスとのコネを使い、話し手の確保に努めるのであった。そして話し手に読んでもらう原稿を用意する為に、そこをフリーライターから調達するのであった。お金はかかるが、これで一応は体裁が整うと思っていた松山圭一である。

 そしてある程度時間が経過すると、独立の話を考えるようになった。

松山圭一は単なる制作会社でいいかなと思っていたが、下請けの話はあまり考えたくない話である。そしてふと思いついて、ゲームのようなサードパーティー形式はどうだろうかという話になるのであるが、なんだか大変そうだなと思うに至るのである。

「制作でなく、第三者としてのサードパーティーか。覚悟が必要みたいだな」

 これが松山圭一の若い時代の話である。

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