第141話 スキル整理1
お知らせ
ホーちゃんとホーホーという名前が混在していました。
初期案がホーホーだったので、単純に記憶違いでやらかしました。
雛の時をホーちゃん、成鳥になってホーホーと呼ぶようになったとさせてください。
関連で該当話に少し修正を入れました。
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さて、カブトンの傷も治ったし、俺も自分のスキル整理をしておかないとならない。
眷属が活躍したということは、その眷属が倒した魔物の経験値が俺にも入ってくるということだった。
特に今回は表ではラキとカブトンが、裏でこっそりGKが無双したので、莫大な経験値が入って来た。
クモクモは罠で魔物の動きを止めるサポートに徹したため、あまり経験値は入っていないが、その活躍はラキたちに匹敵する。
そのため女子たちが危なげなく戦うことが出来たし、女子たちが罠にかかった魔物の止めを刺して得た経験値はクモクモのおかげだ。
一時は、こちらの投石を真似されて焦ったが、元々石がそんなにあるわけでもなく、数で押してくる突撃に切り替わった。
それをクモクモが罠で抑えてくれたため、助かったのだ。
魔物の膂力で投げられた石は、当たれば不測の事態を起こしかねない危険なものだった。
投石後、俺たちが盾で守っている時こそ突撃の好機、そう判断した指示役の魔物がいたわけだ。
これは裏手に回った、おそらく本隊の動きを助けるための陽動であり、ホーホーが気付いてカブトンが守りに向かっていなかったならば、裏手を容易に突破され、俺たちは挟み撃ちにされてしまうところだった。
「あれで400匹ぐらい居たんだろうか?」
ラキのブレスに焼かれたり、GKがこっそり処理した分を合わせて、ゴブリン300、オーク100、オーガ5ぐらいだと思われる。
中にはゴブリンナイトなどの上位種も混ざっていたかもしれないが、ラキのブレスや腐ーちゃんの腐食魔法の餌食になると、原型を留めないので正確なカウントは不可能になる。
GKが闇に葬った分は魔石を回収してくれて山にしてあったため、ある程度数がわかったんだけどね。
魔石以外の部分は綺麗に掃除してあったのだが、それがどこでどう処理されたのかは考えないことにした。
増えてるか、巨大化してるかだよなぁ。
魔物の数の単位は大きさ的には
人型の直立二足歩行の魔物の首を刎ねていたりするからね。察して欲しい。
それにしても、街に向かった本体から分かれて来たにしては、やけに数が多いように感じる。
あのさちぽよに執着していたオーガのように、何か原因があったのだろうか?
あの特殊なオーガが率いていたからという理由意外に何かがあるようにしか思えないのだが……。
魔物の死体は放置すると更なる魔物を呼ぶので、直ぐにアイテムボックス行きとなった。
どうやら俺のアイテムボックスの容量だけ異常らしい。
スキルの名前では結衣やマドンナのものと同じはずなのだが、どうしてなのだろうか?
確かに今はスキルレベルが違うので一見その差のように思ってしまうのだが、彼女たちのスキルがレベルアップしても、俺の同レベルの時と同じ容量にはなっていないのだ。
いろいろ考えることはあるが、俺のステータスを見てみよう。
スキル整理が必要なぐらいレベルが上がっているはずだからね。
名前:転校生 大樹(ひろき)
人種:ヒューマン
職業:なし
レベル:28↑
HP:307/307↑
MP:421/421(324)↑
スキル:身体強化
生活魔法Lv.3↑
アイテムボックスLv.3↑
剣技Lv.5↑
魔力増強Lv.2(MP1.3倍)↑
魔力回復Lv.2(MP回復力3倍)↑
手当Lv.1
錬金術Lv.2↑
付与魔法Lv.1
スキル限界突破Lv.1(スキル上限20)
探知Lv.1
火魔法Lv.3↑+Lv.1new→Lv.4
金剛化Lv.2↑
水魔法Lv.1+Lv.1new→Lv.2
人物鑑定Lv.1
風魔法Lv.1+Lv.1→Lv.2new
土魔法Lv.1new
技術工作Lv.2new
身体激成new
俊足Lv.2new
毒耐性Lv.1new
遠目Lv.1new
ギフトスキル:た*まご?召喚 ▲ 鶏卵Lv.2
トカゲ卵Lv.3
カエル卵
魚卵
虫卵Lv.4
魔物卵Lv.2
食卵Lv.1
眷属召喚Lv.2↑
眷属卵Lv.1
眷属纏Lv.1new
眷属 土トカゲ1 ▼
火トカゲ1 ▼
スモールレッサードラゴン(ラキ) ▲ レベル4↑
スキル 威圧
金剛化
爪斬波
ドラゴンブレス
火球new
ハウリングnew
キャタピー(キャピコ) ▲ レベル1
スキル 硬化
糸生成
毒ガス
毒液
アースタイガー(クモクモ) ▲ レベル3↑
スキル 糸生成
糸操作
切裂き
毒液
染色new
ナイトバード(ホーホー) ▲ レベル2↑
スキル 探知
隠密new
鋼ビートル(カブトン) ▲ レベル3↑
スキル 剛力
刺突
硬化
高速飛行new
ジャイアントコックローチ(GK) ▲ レベル4↑
スキル 隠密
暴食
自動回復
分裂new
ジャイアントハニービー(ハッチ) ▲ レベル1
スキル ハチミツ製造
毒針
高速飛行
土ゴーレム(ゴラム) ▲ レベル2↑
スキル 土魔法Lv.3↑
建築Lv.3↑
竜型騎獣・地走竜(ひっぽくん) ▲ レベル1
スキル 剛力
速足
持久力
鳥型騎獣・走鳥(チョコ丸) ▲ レベル1
スキル 俊足
持久力
刺突
土ゴーレム(ゴレーヌ) ▲ レベル1
スキル 土魔法Lv.2
建築Lv.2
「ん? レベルが10上がったのに、増えているスキルが7しかない?
まさか、もう消えたのか?
いや、消えるならもう3つ消えて、全部で20個になっているはずだ」
俺はレベル18でスキルを16個持っていた。
この16個は通常スキル15にギフトスキル1を含んだ数だ。
レベルが28になって1レベル1個スキルが増えているならば、スキル総数は26個のはずだ。
それがギフトスキルを含めても23個しか表示されていない。
まさか、一般人と同じように2~3レベル上がってスキル1個になってしまったのだろうか?
「ああ、それってスキル統合じゃん」
さちぽよが、俺のスキルを見て教えてくれた。
持っているスキルと同じスキルを手に入れた場合、スキル統合がおこる。
つまり、俺の場合は火魔法と水魔法と風魔法がスキル統合を起こしていた。
「同じスキル手に入れただけで高レベルでもレベルが1上がるから、まるもっしょ」
さちぽよが使った「まるも」というギャル語が意味不明だが、文脈的に「丸儲け」のことらしい。
たぶん、田舎限定の方言的なギャル語だろう。
だが、確かに美味しい。
火魔法なんてレベル3にアップした所にスキル統合で1レベル上がっている。
レベル3から4になるには、かなりの経験が必要らしいからな。
つまり、このスキル統合のところにスキルが3つ分隠れていたわけだ。
むしろ得られたスキルがスキル数に関係なく加算されたのだから、消えるよりも遥かに有意義だろう。
これにより俺は、消すスキルを3つ選べば良いことになった。
土魔法はゴラムたちに頼れば良いから要らないかな。
錬金術で近いことも出来るしね。
遠目もホーホーが偵察してくれるから特に必要としないか。
弓スキルでも持っていたら使うんだろうけど、俺の魔法剣士スタイルだと要らないか。
あとは……身体激成ってなんだ?
ステータスの項目を右にフリックすると説明文が出て来た。
『身体強化の上位スキル』
あー、そうなるんだ。
身体強化はレベルの無いスキルだから、その能力を上げようとするなら上位スキルになるんだな。
つまり、スキル統合が起こらないスキルなので上位スキルを得たということだろう。
これは下位重複している身体強化を必要としないということだな。
俺は【土魔法】【遠目】【身体強化】のスキルを削除対象としてタップしグレーアウトさせた。
これで俺のスキル整理は終わった。
眷属の項目を久しぶりに見たらラキたちもレベルアップしていた。
そういや、ラキが火球を使っていたが、あれはレベルアップ済みで覚えていたということだったんだな。
眷属もレベルアップで強化していくのは心強い。
それにしても、GKの分裂って……。増えてるのかな?
そしてたまご召喚のサブスキルに眷属
なんだこれ?
少し調べる必要がありそうだ。
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