2021年4月1日(木)『飛べる人と飛ばされた人』
狩猟を解禁した。
慣れるまで小さな敵に武器が当たらなかったりしたが、どうにか武器を当てられるところまで成長ができた。
ところで先日ライズとは「高く持ち上げる」という意味というみたいなことを記していた。このゲームをやってみてその意味がわかった。ハンターが飛翔するのだ。最近のゲームは技術の発展のおかげで自由な発想が実現できているのだなぁと感心した。
しかし、ちょっと待って欲しい。
「高く持ち上げる」という意味がなかった訳ではないのだ。
モンスターがハンターを投げて宙を舞ったのだ。そうモンスターがハンターを持ち上げたのだ。ライズとはそういう意味も含んでいると私は断固主張したい。
ところで新年度になり、職場にも新人ハンターが入ってきた。お給料をハントするのである。中には男性社員をハントする豪の者もいるだろう。もっともリモート環境ということもあり、まだ新人ハンターの顔をちゃんと見れていない。顔を知っているのは指導係となる社員と人事ぐらいだろう。けど一人それっぽい女の子が出社組のカメラから顔がチラリと映った。未知の世界に足を踏み入れたことによる期待に胸を膨らませているので分かりやすい。初々しさが隠しきれず可愛らしい。でもああいうのが案外、仕事の鬼に化けたりするから会社というのは恐ろしい。
ここから彼らは新人研修という名の試練に挑むことになる。そこで会社に慣れ、社会の一員としての自覚を持ち、戦場へと旅立っていく。そこからは会社の頂きを目指すのか、戦場で戦い続けるのか、可能性を信じ新天地へ旅立っていくのか、それぞれが決めた道を進むことになるだろう。
同じ戦場で肩を並べることもあれば、敵になることもあるだろう。
でも今は私たちが先輩だ。だからこそ言えることがある。
最近大手が販売しているゲームは昔に比べてチュートリアルがしっかりしている。
これは会社にも同じことがいえて、大手はチュートリアルが親切だ。
つまりは君たちが入ったこの会社は大手であり、チュートリアルは親切だ。君たちはエリートハンター候補なのだ。
私が最初に入ってしまった中小のようにチュートリアルで殺しにかかることはないから安心して欲しい。
モンスターに「高く持ち上げる」を喰らったハンター小夜子より。
飛翔することができる新人ハンターへ。
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