普通じゃない日常と尊敬する人
尊敬する人は誰?と聞かれたら、みんななんて答えるのか。
俺は妹を尊敬している。
いつも朝早くに起こして、朝食を作って、家の掃除もしてくれる。
妹がいなければ、俺はあの時、一生この家にいなかっただろう。
2年前の話。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜
俺は家出をした。
両親に毎回悪口を言われたり、意味無く怒鳴られたりされた。
だから家出をした。
そして、俺に居場所がなくなった。
泊まるところもなければ食物もない。退屈な日々だった。
家の近くにあった公園のベンチぼーっとしていたら、
「うわっ。汚ねぇ」
「なんだ?ホームレス。うわ臭っ!」
俺をいじめるヤツらが来た。
泣きながら俺は、何も出来ないままやられ続けてた。
だが、どこからか聞いたことがある声が耳に響く。
「兄さんをいじめるな!」
妹だった。
「ちっ子供か。なんだ、やんのか?」
その後、全員妹にボコボコにされた。
「帰るよ兄さん」
帰宅してすぐ両親が俺に謝ってきた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
妹がいなければ俺は今頃、いなかったかもしれない。
「兄さん」呼びがどんどん「ジュン」へと変わったことが残念だと思ったが、それはどうでもいい。
(メグミ/ジュンの妹)
トントンとノックが聞こえた。
「どうぞ」
兄さんだった。
「ありがとう」
唐突に感謝の言葉を言う兄さん。
「お、おう」
いつだったんだろう。
兄さん呼びをやめた頃。
↓ ↓↓
あ、兄さんが2次元嫁の抱き枕でなんかやってた頃だったわ。
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