第6話 襲撃・・・襲撃?
「チクショウ。あのジジイいつかぜってー殴る!!もうそれしか言えねぇ!!」
何度も同じようなことを言いながら森の中を進んでいるとここでようやく変化があった。
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」
「お?今のは悲鳴か?という事はようやく異世界第一村人発見か。とはいえ悲鳴だしな、あまりゆっくりせずにさっさと行くか」
この場所に来るまでに自分にできることを調べてマップが出せることが分かった。
大雑把にしか載っていない上に、村とかは自分で一度訪れないと表示されない何とも微妙なマップだが、ないよりは遥かにいい。
オートマッピングぽいしな。自動で作り上げてくれるような感じか。
マップで方向を確認しつつ悲鳴が聞こえた方へと駆け出した。
悲鳴の聞こえた場所に到着すると森の中にあって少し開けた場所に一人の女の子が緑色の小鬼っぽいの3体に囲まれている。
「ゴブリンだろうなぁ、でも一様『鑑定』」
【森ゴブリン】
始まりの森に生息する小鬼。こん棒や木の枝などの武器を使う程度の知能はある。未だに武器を持ってないお前より賢いんじゃねぇの?m9(^Д^)プギャー
クソ!!!このクソ鑑定のこと忘れてた!!!あのジジイに次に会ったら何とかさせないとストレスしかたまらねぇ!!というかステータスとか出せよ!なんで相手のステータス見れないんだよ!!
「まぁ流石にこのイベントはテンプレっぽいし、とりあえず助けるか。そんでこの後この子の住む村に案内してもらってって流れかな。というかどうやって倒そう?適当に殴り飛ばせばいいか?」
ステータスはカンストしてるからまず負けることはないだろう。
そう思って森ゴブリンの元に走り出そうとしたら女の子から声が聞こえてきた。
「きゃあ!!テンプレ通り森の中に木の実とかキノコとかの食料を集めに来ていたら森ゴブリンに襲われてしまったわ!通りすがりの誰か助けてー!」
「・・・・・・・・・なんだこれ・・・・・」
走り出そうとした足が突如止まってしまった。
しかもなぜか森ゴブリンも女の子がセリフを言うまで待ってるし。
「・・・・・なんか普通に放置しても大丈夫なんじゃね?」
そうは思ってもこのまま無視していくのもちょっと憚られる。村の正確な場所もわからないし、女の子が仮に無事だったとしても助けなかったことを村でからまれたら面倒だしな。
「仕方ない、やっぱり助けるしかないか」
明らかにセリフがやばいけど、とりあえず状況は悪いし・・・やるか!
再度決意を新たにして森ゴブリンに突っ込もうとしたら今度は別方向から悲鳴が上がる。
「うわあああ!!!テンプレ通り病弱な母親のために森の中にある薬草を取りに行ったら森ウルフの集団に襲われてしまったー!!!ご都合主義の誰か助けてー!」
「・・・は?・・・ハァァァァァァ!!!???」
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ノリで書いていますので更新は不定期になるかと思われますが、面白いなぁ、続きが気になるなど少しでも思いましたら、良ければブックマーク、評価してくだされば、筆者のペースも上がるかと思われます。
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