第4話
倉敷湊に新しい任務を与える」
「イエッサー」
湊はボスから、任務遂行の書類を受け取った。湊がその書類に目を通す。
「え、ボス。これは、本当にやるんですか?」
「やらない任務は与えない」
「たしかに。でもこれは私にはできない気がします」
「湊ちゃんならできる! その美貌で頑張りたまえ」
湊は、呆然とした。その書類にはシナリオが簡潔に書かれていた。
湊ちゃんへ
朝日社長に近づく→仲良くなる→機密情報を手に入れる
ちなみに朝日社長は高級官僚だよ☆
ボスより
「さすがに簡潔すぎじゃないですか? しかも、私殺すのは得意だけど恋愛系は苦手です」
「湊ちゃん、かわいいから大丈夫だって。ちなみに、今回は、前回よりもかなりレベル高いよ。なんせ、この朝日社長、政府の役人で、しかも軍事組織にかなり強い関わりを持っている方だから」
「え、もしかして、高級官僚の中でもNo.15に選ばれるほどの人物ですか?」
「No.15どころじゃないかも」
No.15とは、高級官僚の中でも、特別な会議に出席できる15人で、この15人が日本の政治を動かしていると言わせている人達だ。
「うわ、それやばいやつ。ゾクゾクしてきた。絶対、政府の闇、暴いてみせます。楽しくなってきた」
「頼もしいな」
「だって、今まで、政府の闇を暴こうと私達は行動してきたじゃないですか。その目的を達成できるかもしれないなんて。楽しみの他にないですね」
「ま、それだけ危険も伴うからな。じゃ、よろしくねん」
湊は、すぐさま、朝日社長を調べた。
朝日の会社のホームページがあった。
朝日俊
東京都内のIT企業の社長
年齢30歳
男
ちょうど、そのIT企業が秘書を募集していた。すぐさま湊は、それに応募した。
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