EP12.「合流、そして……」

ジョンソン「森の奥へいざ進むぞーカイン!! とオレは獣道をカインと共に歩いていく!!」


ザッザッザッ!


カイン「あっ! ジョンソン! その方向じゃないって! 東に向かうと次の街に行けるんじゃないの!?」


ジョンソン「んん!! おお、たしかにそうだった! よし、カイン! 案内してくれ!! 今頃になって俺は自分が大の方向音痴だった事を思い出したんだぜ!!」


カイン「ええぇ!? そうなの!? 早く言ってくれよー!!」


ジョンソン「はっはっはー!! すまんな忘れていた! ……んっ? 俺たちがやってきた獣道の奥の方から人影が見えてきたぞ?」


カイン「!! あれはワルオとサリー!! そうだジョンソン、僕らは早く行きすぎたんだよ!」


ジョンソン「そ、……そうだったのか!? あの二人の事など全く考えてなかったぞ!! とオレはしまったといった顔で後悔する!!」


カイン「待ってあげなきゃ駄目だ! ……って、僕なんでジョンソンを責めてるんだろう。……わからない! こんなぶっ飛んでるヤツらを擁護する自分の事がよくわからなくなってきた!!」


ジョンソン「カインは自分の顔に手を当てて"あああぁぁー"と唸っているな!! 仕方ない! これも魔王の呪いによるものなんだろう!!」


カイン「いや呪いは関係ねぇーーー!!」


…………………………………………………………


ワルオ「漸く追いついたぜ。お前ら! このオレ様を置いて行くとはいい度胸をしているなっ!! とジョンソンとカインに言い放つぜ!!」


サリー「はぁ、疲れた。走るのならもう少しゆっくり行ってよ。ほら、おかげでわたしの服の足元に汚れが付いたじゃない。」


ジョンソン「くうぅっ!! ワルオとサリーが追い着くのを待った結果、二人に責められてしまうとはっ!!」


カイン「ふ、二人とも本当ゴメン! 置いてったつもりはないんだ!!」


ワルオ「フン! そうか、まぁ心の広いオレ様はお前ら二人の失態を今回だけは許してやるぜ! と腕を組みながら偉そうな表情でジョンソンとカインに話す!」


サリー「仕方ないわね。……あら、ジョンソン、何かここら辺ちょっと煙たくない?」


ジョンソン「んっ!? お、確かにこの辺り一帯にガスのようなものがたちこめているぞ!? 何か色々とヤバそうな感じだ! とオレは感想を口にするぜ!!」


ワルオ「ん、そうか? 火事って訳でもないのにお前ら大袈裟だな! といやに警戒しているジョンソンやカイン、そしてサリーの様子を見てオレ様はそう話す!!」


カイン「いや、でも……これは! みんな今すぐここから離れ………て……ーーー」


バタッ!


ジョンソン「!!? カ、カインが急に地面に力なく倒れ伏せたぞっ!? 一体どうし……た……、ね……む………ーーー」


バタッ!


ワルオ・サリー「ジョ……ジョンソンも倒れ……ーーー」


バタッ!!

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