ディベル村編
EP11.「森を目指す勇者達」
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ジョンソン「……という事で! カースさんから勇者の資格を得たジョンソンたち四人は遂に! 勇者として旅に出たであった!! ーーと俺は代わりにナレーションしてみるぞッ!!」
ワルオ「おーおー、めっちゃわかりにくいあらすじだなー。」
サリー「そうねぇ、もう次からカインにあらすじ言ってもらおうかしら?」
ワルオ「そりゃ良いな。今オレ様の前を呑気に歩いてるカインの野郎にこれからあらすじの方を任せるとするかー。」
カイン「ちょっ!? ……何で僕ゥ!? さっきのあらすじのどこが不満だったんだよ!?」
ジョンソン「おいお前たち!! 言い争ってないで早くこのサイファスの南方にある森へ向かうぞ!! 森の中を通り抜け、そのまま西へと行けば次の街に着けるんだからなっ!! ……と言った後 俺はカインたちより先に森へ全力疾走して行くのであったー!!」
ダダダダダダダーーーッ!!!
カイン「あっ!? ちょ、ちょっと待ってよジョンソン!!」
ダダダダダッ!!
ワルオ「やれやれ、カインの野郎もジョンソンの後を追って行きやがったか……。」
サリー「仕方ないわね。汚れるのは嫌だけどわたしたちも二人を追いかけましょう。」
ワルオ「おう、そうだな。……ていうかサリーお前、そう言えば"綺麗好き"って設定のキャラだったな。全然そんなシーンが無かったからてっきり作者が忘れていたのかと思ったぜ。」
サリー「ええ、認めたくはないけどワルオ、あなたの言う通り完っ全に作者が頭から忘れ去ってたようなの。……ねえ作者、聞いてたわよね? 今すぐ燃やしてやりたいところだけど、この小説のストーリーが優先だから今回は後回しにしてあげるわ。」
作者「ひ、ひいぃどうか、お許しをォォォッ!」
ワルオ「この作者、サリーに向かって土下座しながら謝ってきたぞ。……別にそこまでしなくてもよくねえか? お前この小説書いてる張本人なんだろ?」
サリー「はあ、全く。じゃあわたしはそろそろ森へ行くわ。ワルオ、あなたはそこの忘れん坊さんを三次元に帰してあげて。」
ダッダッダッダッ!!
ワルオ「サリーがスカートの裾をたくし上げながら軽やかに走って行ったな。……よし、それじゃ作者、オレ様権限で自分の家へ帰って良いぞ。」
作者「あ、ありがとうございますっ!! ……って今更だけど何おれ自分の作った小説のキャラクターに謝ってんだ!?」
ワルオ「……とかなんとか言いつつ、作者は無事に現実世界へ帰る事ができたようだぜ。……うおっと、もうジョンソンとカイン、サリーの三人が見えなくなったか! 急がねぇと追いつかねぇなこれは!! と全速力でオレ様は森へと突っ走って行くぜ!!」
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