EP2.「ジョンソンのライバル」

ドドドドドドッ!!


ジョンソン「オレ、ジョンソン!! 今 急いで領主様の屋敷に向かっているところだ!!」


ジョンソン「この通路を右に曲がって行けば領主様の屋敷に着くぜっ!! ……ん!? 露店の前に居るあの二人はまさか!!」


ジョンソン「おーい文字通り悪そうな名前をした黒髪吊り目がコンプレックスな"ワルオ"ー! 病的なまでに綺麗好きな事で近所で有名になっている銀髪美女の"サリー"!」


ワルオ「……ん? 呼んだかジョンソン? そうだオレこそ"ワルオ"だ、ふははははっ! ……魔王だか何だか知らないが、このオレを差し置いて世界を恐怖で支配しようなど実に腹立たしいわ! オレこそが勇者になって魔王の息の根を止めてやるぞ!!」


ジョンソン「おお! お前は相変わらず支配欲が強い男だな! だがな! ……勇者となって魔王を倒すのはオレだぜ!! ……とオレは腕を組んで堂々と言ってみせる!!」


サリー「ジョンソン? あなたも勇者になるつもり? 悪いけど勇者となるのはわたしよ! 普段から遅刻ばかりするようなおマヌケ男が魔王を倒すなんて無理な話だからね!!」


ジョンソン「な、何だとー!? ……驚いた!!」


ワルオ「お! 隙あり! お前らより先に領主様の屋敷に行ってやるー!!」


ダダダッ!!


サリー「!? ワルオが走り出した!? 卑怯者! 待ちなさいよ!!」


ダダダッ!!


ジョンソン「あっ!? おい!! オレを置いて行ってんじゃねぇよ! ……お前たちこそ卑怯だー!!」


ダダダダダッ!!

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