鍵と少女(仮)

北川夏火

プロローグ

 君の涙を、もう見たくはなかった。

 君の声を、もう聞きたくなかった。

 僕たちが歩いていたこの道が、正しくないと否定されているようで嫌だったからだ。

 この道は、決して間違ってなんかいない。そう信じて、僕たちはこの世界で生きるしかなかった。


「君がこの世界の鍵だったなんてね」


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鍵と少女(仮) 北川夏火 @natititti

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