『交響曲第9番(にゃん唱)』

やましん(テンパー)

『交響曲第9番(にゃん唱)』

 『これは、かなり、悪質な妄想による、フィクションである。この世界とは、一切無関係である。有名人に、やや、似たような名前があるとしても、まったく、関係ない。ただし、ベートーベン先生の、偉大な『交響曲第9番』のみ、実在のものである。』



        



ねこママ


 『やましんさん、新しい企画にゃん。ぜひ、音楽監督になってほしい。あ、やることは、ないにゃん。名前だけにゃん。』



やましん


 『なんだそりゃ。』



ねこママ


『はくがつく、から。はいにゃん。これ、ちらし。』



やましん

 

 『なんだ。もう、できてるんじゃない。え〰️〰️〰️と。な、なに〰️〰️〰️〰️☺️。ベートーベン作曲『交響曲第9番ニ短調(にゃん唱)』。管弦楽、全のらにゃん交響楽団、指揮、ニャルヘルト・カラニャン。ソプラノ、ペルシャ・マッテニャ、アルト、ニャンハラ・ニャンコ、テナー、ニャルベルト・ナーニョラ、バス、ニャンス・リーダーニャン。合唱、『やましんちで第9を歌う会合唱団』。音楽監督、やましん。う〰️〰️〰️〰️ん。場所、やましんホール? まてまて、やましんホール?』



ねこママ


 『人間の書いた曲では、これが、一番人気にゃん。やましんホールは、この、さらに、地下に作ったにゃん。のらにゃんなら、800にゃんは、入るし、ごきならば……………』



やましん


 『あ、それ、言わなくて、いいから。でも、これ、あさってじゃないかあ?』



ねこママ


 『うん、にゃ。音楽監督さまには、特別席があるにゃん。リハーサルは、あす。みて、文句があればいってほしいにゃん。』



やましん


 『何語でうたうの?』



ねこママ


 『そら、ニャン語。』



やましん


 『いやあ、わかんないや。😭💦💦』



ねこママ


 『まあ、細かいこと気にしないにゃん。これ、対訳ね。リハーサルは、明日、17時からにゃん。』



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 

 それは、まさに、奇跡的なものだった。


 リハーサルには、はとさぶろもカージンゴも来ていた。


 楽器は、ニャンたちの、自家製であろうか。しかし、それにしては、見た目は本格的で、しかも、ちゃんと、とにかく、鳴るのである。サイズは小さくなるが、きちんと、鳴るのであるから、びっくりした。


 で、がたひし、音だしをやっていると、指揮者どのが登場した。


 頭の毛が、かっこよく跳ねあがり、あとは、もみくちゃで、ベートーベン先生みたい。


 かなり、見た目、怖い。(ふつう、指揮者どのは、怖いのだ。)


 目が、ライトに反射し、爛々と輝くのだ。


 さすがは、にゃん。


 『しょくん。では、リハーサルを行う。まず、最終楽章から、レディたちを、お待たせはできない。』



はとさぶろ


 『にゃんのくせに、カッコ良いぽ。』



やましん


 『差別はだめよ。』



はとさぶろ


 『いやあ。楽器は、宇宙ごきが、作ったらしい、ぽ。演奏にゃんも、宇宙ごきが、進化、教育させたらしいぽ。人類侵略の一環ぽ。』



やましん


 『なぬー。そりゃ、なんか、まずくないか。』



カージンゴ


 『やましんは、捕虜みたいなもの、カア〰️〰️〰️❗』



やましん


 『なに〰️〰️〰️〰️〰️❗』



カラニャン氏


    振り返りざま。


 『ああ、音楽監督どの、お静かに。文句あるなら、あとから。』



やましん


 『しいません。』


 

 さて。ここで、歌われる歌詞を考えてみよう。


 『おお、ともよ、このような、音ではない。もっと、心地よい、喜びに満ちたものを歌おう』


 つまり、人間が作り出したものではない、もっと、ニャンな歌を歌おう。


 『歓喜よ、美しい、神の火花よ、楽園の娘たちよ、我々は、情熱に満ちて、天国の聖殿に入ろう。』


 ニャンたちは、まさに、天国の扉を開けて、人間に代わり、聖殿に入るのだ。


      中略


 『何百万の、にゃんたちよ、抱きあおう。


 『星空のかなたには、かならずや、わが、にゃん父が住みたもう。』


 なるほど、まあ、ちょっと、改竄すれば、にゃんの讃歌にも、なるわけだ。


 ことばというものは、まことに、恐ろしいのである。


 すると、いつのまにか、ごき大将がとなりに来ていた。


 『こりゃあ、良いごき。我々も、やろう。ごき。』


 そのとなりには、いえネズミのちゅう少佐がいた。


 『うん。にゃんにできて、われらにできないことはない。ちゅう。』


 こうして、第9交響曲は、ついに、人類の枠をも越え、地球の生物に広がっていったのである。


 もっとも、宇宙ごきは、やってはみたが、この現象を、非常に危険視したのである。


 だから、宇宙ごきは、地球支配に当たって、音楽を重要視することに、なったのである。


 だが、地球人類は、逆に、クラシック音楽を、レジスタンスの要に置いたのだ。


 ついに、クラシック音楽の栄光がおとずれたのである。


 その、演奏はと、言えば。


 ちょっと、表現しがたいものであった。


 『にゅあ〰️〰️。ふにゃっ。ぎにゃあ〰️〰️〰️。ふぎゃわ〰️〰️〰️〰️❗』


 本番は、欠席したい。

 


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 





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『交響曲第9番(にゃん唱)』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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