恋しちゃっていいですか?一年生編
コウキング
第1話「騙されちゃった。」
「恋」それは異性が異性に持つ感情。「愛」とは似ているようで似てない感情。「恋」と「愛」の根本的な違いは何だろう?
「なぁ有希子。俺たちは東の大学付属高校に入ったんだよな?」
彼の名は
「そのように聞いたのだけれど。」
彼女の名は
「騙されたみたいだな。」
「そのようね。でも入学金は支払ってるし我慢するしかないでしょ。」
《何だよこのハーレム学校って。アウトだろ。教育上良くないと思うな。》
《普通の高校より広いのだけれど。武士道館みたいな外装の建物があって、プールにサッカーコートにグラウンドとテニスコート。思った以上に広いわね。ちょっとしたオリンピック会場よ。》
「じゃ行くか?」
「何で疑問形なのよ。」
二人は笑いながら校舎へと入った。
「まずは自分たちの教室を見つけましょ。」
近くにあった案内掲示板を見た。
壱階、保健室・理科室・家庭科室。
弐階、一年生教室・二年生教室・職員室・放送室・生徒指導室・生徒相談室・図書室。
弎階、生徒会室・三年生教室・技術室・美術室・音楽室。
別館、ブシドー館・体育館・格技場・食堂・産婦人科室。
「ブシドー館?に産婦人科室?」
「外装的にアレだから。ブシドー館なんだろう。産婦人科室については分からん。」
「産婦人科の先生を増やすための教室かしら?」
「まぁ俺たちには今のところ関係はないか。」
「そうね。」
二人は一年生教室のある二階へと上がって行った。
第1話「騙されちゃった。」~完~
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