主人公たちが無個性なので敵がチートばかし手ごわくてな

ウゴカッタン

遂に追い詰めたぞ魔王!

「魔王を追い詰めたぞ、ヤナセ、チキト、ミミミ!」

「やったわね勇者を名乗るアンドウ!」

「そうだぜ! 勇者を名乗るアンドウを呼んだヤナセは女の身でここまで努力したというすごい魔法使いだぜ!」

「そうだぜといったチキトは相変わらず話が致命的に下手だけどね!」

「こら! ヤナセ! チキト! ミミミ! 魔王を前にしてそんなことを言ってる場合か!」

「ククク! ようやく気付いたか!」

圧倒的魔王オーラを前にして怖気づく四人を見よ、だがその圧倒的魔王オーラの真のおそろしさとその片鱗はまだここから始まったばかりなのだ!

「ま、魔王ゴッドオーラ・ホトバシル! お前の命日は今日だ!」

「ククク! それはどうかな!? なぜならお前たちは絶対強者であるこの魔王ゴッドオーラ・ホトバシルの前に立ってしまっているからだ! それは絶対弱者の証に過ぎんということを何故理解しない!? なぜむやみに苦しみを長引かせる!? たぶんぜんぶおれのせいだが! おれという魔王がいなければ貴様らも苦しまずに済んだものを! トホホ!」

「きをつけて勇者アンドウ! 魔法使いであるヤナセはすごい脅威が三秒後にこちらに来ることを予知したわ!」

「三秒! 経ったぞ!」

「し、しまった!?」

「くらえ! 今までの経験全部なくなる波動光線!」

「う、うわぁぁぁぁあぁぁぁあぁ!!?!?」


 説明しよう! 今までの経験全部なくなる波動光線! とは!

今まで頑張ってあくせく生きてきた証が吹っ飛ぶ超威力のまばゆい光の事である! これを受けたものは女性経験はゼロになるし、なんか色々修行したこともゼロになる、永遠のゼロだ!


「ふっ他愛もない、貴様らはもう赤ちゃんだ!」

「ん? なんともないぞ?!」

「な、バカなんだと!?」

「そうだ! そのとおり! 俺たちはバカなんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


 しまった!? そういえば筆者は圧倒的な勉強不足! どころか今までキャラクターの描写を一切してこなかったからほぼ経験とか色んな関係性とかそういうの描いてなかったから、ただ魔王を倒すということだけ設定であって経験とかの裏付けのない勇者四人組を魔王の前にお出ししてしまっていた!?


「うわー、バカに殺されるチート魔王であるゴッドオーラホトバシル無念ー!」

「勝った! 勝ったぞ!? ん、ところで勝ったってなんだろうね」

「さあ、なんでしょうね?」

「というかオレタチだれなんだろうね?」

「まあこれで終わりなんだからいいんじゃない?」


ちゃんちゃん

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主人公たちが無個性なので敵がチートばかし手ごわくてな ウゴカッタン @kak16kyou

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