ストーリーバトル

第三戦 ストーリーバトル開始

 第三戦は敗者復活戦にて復活した10人のプレイヤーと第二戦を勝ち抜いた40人を合わせ総勢50人でバトルを行う。ヒーローサイドとヴィランサイドに分かれ目的の達成と阻止するという単純なバトルではあるがチームバトルの側面も色濃く反映している。

 自身のサイドの合計ポイントが相手サイドより上ならばボーナスポイント受けられる。


 さらにお助け要素としてヒーローサイドとヴィランサイドで一人ずつ別のプレイヤーがフィールドに登場する。メインで戦いを繰り広げるプレイヤーには知らされず、ヒーローサイドとヴィランサイドのNPCの恩恵を受けられない単独勢力としてフィールド上では反映されるが、このお助けプレイヤーはメインプレイヤーのピンチを救いつつ戦況を有利に動かしながら自身のサイドを勝利に導く役目がある。


 基本的にどのサイドのNPCからも別勢力として扱われるためあまり表立って行動することができないが、メインプレイヤーと接触中に自身のサイドのNPCと交流することができれば仲間として反映される。

 しかし、顔や名前、特徴などが伝達されなといけないため全員から仲間として反映されるのは難しい場合もある。例えば映像技術や通信技術が低いフィールドでのバトルの場合、伝言で仲間が増えたことを知らせるが伝わるのが遅かったりするためだ。

 お助けプレイヤーは二度選ばれることはないため、最初は誰が来るのかわからず戦力を立てるのが難しいが、後半のプレイヤーになればある程度絞れるためお助けプレイヤーを念頭にいれたコンビネーションプレイで圧倒することも不可能ではない。後半では相手チームのお助けプレイヤーも絞れるためそこを考慮した戦略がカギとなる。

 さらに各戦いには時間制限が設けられており時間設定によってフィールドの状況が大幅に変化する。


 第四戦に参加できるのは25人。ヒーローとヴィランで分かれてはいるものの合計ポイントが高いプレイヤー上位25人が選ばれる。

 チームとしてボーナスポイントを勝ち取ることも重要であるが、個人としてポイントを多くもっていることも大切になる。個人戦とチーム戦両方の側面をもつ戦いが第三戦ストーリーバトル。


「全50名のプレイヤーの属するサイドはこちらになります」


 ヒーローサイド

 鬼才の女武士 ミハル

 暗器の達人 レイラン

 真槍の乱舞 ロイド

 卓越した武術家 ハルミ

 奇跡の申し子 ヨハネ

 漆黒の無双 クロノ

 稀代のトリックスター フヨウ

 魂を狩る者 イガラシ

 剛腕の獅子 ゼンガー

 常勝の盾 レイ

 断罪の呪縛 シータ

 鉄心の剣士 マチス

 ドラゴンソウル ギララ

 仮面三重奏 カイ

 混沌の右腕 アキト

 真実を探求者 イエズ

 帝王の独尊 ナント

 マジックアラカルト ナナ

 ノットチェイン ゾディアン

 忍び寄る影 オータム

 硝煙の宴 アキオ

 高速の脚愛 ウィーク

 波動の使い手 ゴウ

 千手の炯眼 サウザン

 奮迅の志士 レナ

 

 ヴィランサイド

 桜花の侍 サクラ

 圧倒的性圧力 マカオ

 不敵な邂逅 クルセイダー

 不屈の騎士道 マキナ

 本能覚醒 ジェリド

 無邪気な邪気 ノア

 闇夜の奇跡 アイズ

 ヒーロー見参! アクア

 不動の覇王 トゥエルブ

 太陽戦士 サウス

 夕日のガンマン クリント

 烈火の格闘家 ショーン

 白衣のジェノサイダー ロロ

 悪を統べる者 ジョーカー

 水流の拳 ヤシキ

 全滅の大剣 ベル

 矜持の頂 ケン

 弥勒の眼 ヤバチ

 不死身の武器庫 ウォーカー

 隠された詠唱 レベッカ

 孤高の災禍 バドス

 魂を操る者 ミカゲ

 黄金の左腕 セガル

 アサシンキラー ネグロ

 見えざる殺戮 リッパー


「最初のバトルはハルミVSショーン。両プレイヤーはポータルでフィールドに移動した後その場で待機してください。メインプレイヤーが配置につきましたら呼ばれたお助けプレイヤーも同様にポータルでの移動をお願いします」


 メインプレイヤーには誰がお助けかはわからないが控えのプレイヤーたちには誰がお助けか分かる状態になっている。お助けプレイヤーの位置はメインのプレイヤーから離れた位置にいるため、バトルが早く終わってしまうと合流できずに終わる可能性もある。勝利を確実にする場合は仲間といち早く合流し戦力を集めることも作戦の一つである。



 ハルミがポータルへ入り移動した先は中国の宮殿であった。周りの人間には一員として見られているようで特に怪しげな目を向けられることもなく移動することができる。デジタルグラスが開き目的が表示される。


「制限時間20分ね。王女を防衛するか向こうの主力を倒せば達成か」


 ストーリーバトルはそれぞれのシチュエーションごとに時間制限と達成目標が変化する。時間制限がヒーロー側に有利になるかヴィラン側に有利になるかはバトルが始まるまでわからない。今回は防衛に専念しすでに敷地内にいるヒーロー側に有利なバトルとなっている。

 デジタルグラスには自身の立場とお助けNPC、さらに確実な仲間に出会ったときにのみ軽い紹介文を閲覧することができる。今回のハルミの立場は王女を守るために雇われた護衛の一人。宮殿を自由に行き来する権利をもっており探索や捜索に不自由はない。


 誰も見たことのない新たな戦い。

 第三戦が始まった。

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