1・2章までの登場人物紹介

3章から読める、1・2章のあらすじ

<一章> 

 勇者に傷を負わされ、人間界と魔界の間に結界を張って深い眠りについた魔王。

 それから500年。魔界はすっかり平和に。


 だが1000年後には結界が解けるので早めに起きて、ちゃんと覚醒してもらいたい宰相は、毎日魔王を起こしに魔王の寝室へ。

 それと魔王は寝ると若返る”血の呪い”の持ち主なので、どんどん幼くなっていく魔王の姿も気がかりだった。


 そしてとうとう、魔王が宰相の呼びかけに寝ぼけているが返事を返す。これは起きる前兆だと、仕事部屋を魔王の寝室に移し仕事そっちのけで世話を始める宰相。


 そんなある日、魔王の髪が伸びていることに気がついた宰相は、魔王の髪を切ることに、しかしついつい出来心で、魔王の髪を編み込んだりしてしまっているところを、魔王の世話係である牛魔族のギルガメシュに見られてしまう。

 しかし芸術肌のギルガメシュは、その編み込み技術を絶賛、それから二人で魔王の髪のアレンジの日々が続く。

 しかし髪をいじられて寝心地が悪い魔王、ある日寝むったまま自分で自分の髪を切ってしまう。


 失意のどん底の二人。でも、切った魔王の髪を使ってアクセサリーを作るなどただでは起きないギルガメシュ。

 ちなみに宰相は獣魔族の顔の区別が付かないので、アクセサリー頼りにギルガメシュを認識できるようになる。


 そしてまたある日、実は宰相も不老だが、子供が生まれると数年で死んでしまうという”血の呪い”を受けていることを知るギルガメシュ。


 ギルガメシュが宰相に泣きついている現場をみて、BLの世界に目覚める犬魔族の秘書官のショコラ。

 実はショコラは副業で漫画を書いていた。そして宰相とギルガメッシュをモデルにしたBL漫画が大ヒット。


 パンダ魔族のランランはそんなショコラの漫画の愛読者だった。そしてランランはギルガメッシュの妹エリザベスの親友だった。


 ギルガメシュは、最近秘書官であるショコラからガン見されるので、自分に気があるのではないかとエリザベスに相談する。

 それを聞いたエリザベスは気のない振りをして、本当はブラコンなので後日ショコラを呼びつける。


 エリザベスに呼びつけられたショコラは、エリザベスにギルガメッシュをモデルにBL漫画を書いたことがバレたのだと思い、もう二人をネタに書かないことを約束。

 一方エリザベスは牛魔族は異種族恋愛に不向きであることを説明し、ショコラに兄であるギルガメシュを諦める選択をさせてしまったと思い込む。 


 ちなみに宰相もショコラにガン見されているが、魔王にばかり構って仕事が滞り気味だったため、すごい怒っているのだと、勘違いして凹んでしまう。


 そしてそんなみんなの勘違いは修正されないまま日々は続く。

 果たして魔王はいつ目覚めるのか、そしてみんなの勘違いは解消される日が来るのか。


<二章>


 とうとう目覚めた魔王ラエン。

 しかし起きる直前に魔力を大量放出してしまったため、見た目は20歳前半ほどの若さになっていた。


 まだまだ本調子でないラエンが気になって仕事が手につかない宰相リーレン。

 ラエンはラエンでリーレンと世話係のギルガメシュが親し気なのが気に食わなく、ギルガメシュに我儘を言って困らせる。

 しかしギルガメシュはそれを親を取られた子供の嫉妬と解釈して、ラエンをどんどん子供扱いして甘やかしていく。

 一方ショコラもまたリーレンとギルガメシュの仲の良さに、あらぬ妄想を日々膨らませていく。その様子に逆に同僚のティラミスとクッキーたちからは、ショコラとリーレンが恋仲なのではないかと怪しまれているとは知らずに。

 

 そんなある日、ギルガメシュの親友で庭師のビアンに出会うリーレン。ギルガメシュとお揃いの耳飾りをしているために、獣系の顔認識が曖昧なリーレンは一瞬戸惑う。

 ラエンに自分だって獣系の区別ぐらいつくようになったと大見得を切った手前、区別が付かなかったと言えないリーレンは、改めてギルガメシュの観察を始める。

 しかしその時、各種族によって色々な意味を持つツノを触ってしまい、ギルガメシュを怒らせてしまう。

 ラエンが間にはいり仲直りするのだが、お詫びの気持ちもこめツノを触らせるリーレン、その時ツノがポトリと落ちてしまって大騒ぎに。


 しかし当の本人はちょうど生え変わり時期だったと落ち着いた様子。


 そしてラエンは特徴的な龍神族であるリーレンのツノがない今こそ、悪魔族の領土を視察する機会とばかりに悪魔族の領土に行くことを提案。

 そしてその間、リーレンがやっていた仕事はツノを媒体にして作った、土人形のリンに任せることに。


<その他に二章における獣魔族達の追加情報>

 ・ラエンは、だいぶ若返ったし、誰も魔王の姿を知らない世代なので、自分は悪魔族の子息だと言って街を満喫する

 ・ランランはリーレンとラエンの喧嘩する声を聞いてしまい。そこに親友の兄であるギルガメシュの名前を聞いて、三角関係だと誤解する。

 ・警備兵のバースとピークは今の警備兵の実力を量ろうとしたラエンに魔力をぶつけられ、その強さにもっと強くならなければと努力することに

 ・悪魔族でスパイとして魔王都市に潜入していたカリンは、宰相であるリーレンに一目惚れする

 ・リーレンのツノが落ちた時、泣いているギルガメシュと、ツノを持ったラエンを見て、ティラミスはラエンがリーレンのツノを折ったと勘違いして、悪魔族が魔王城を支配しようとしていると思うようになる

 ・エリザベスはリーレンのツノを持ち帰ってきた兄に二人の仲に疑惑を持つようになり、そこに牛魔族の姿だが目とツノがリーレンそっくりのリンを連れて帰ってきたことにより、二人の子供だと勘違いする、誤解はすぐ解いたが、疑惑は完全には消えていない様子



 ここまでが一章・二章の話です。


 そして第三章、魔王ラエンと宰相リーレンが悪魔族の領地へ視察する話へ


 ラエンとリーレンの旅の話がメインストーリーになります。

 途中途中、獣系魔族たちの勘違いしまくっている恋愛関係や、誤解も織り込んで話が進んでいきます。


<第三章簡単なあらすじ>

 こっそりと魔王都市をでたラエンとリーレンは近くの街で紅家の貴族悪魔トーラスと出会う。

 酒を飲んで暴れているトーラスを一瞬で捕まえてしまったリーレン。一瞬口封じを考えたが、とりあえず誓約を交わし一緒に悪魔族の領土まで旅をすることに。

 そのさいリーレンに惚れてしまったトーラスも、色々な思惑を持ってそれに従うことに。

 500年で魔王都市が平和になったように、悪魔族の土地も平和になっているのか?

 ラエンとリーレンの視察の行方は。

 

 良かったら、読んでみてください。

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