ブラウン管

ta-KC

ブラウン管

一台のテレビが軒先に転がる

外装はなくなり

中身が姿を現している


その姿は

土にかえることなく

今も昔もその画面には

世の中を映す


一時代を築いたその姿は

称えられることなく

ただゴミと揶揄されて

今も行き場なくそこにある


いつかの輝きはなく

ただただじっと

砂嵐と呼ばれた

あの映像すら流さずに

今はそこに通り行く時代を映すのだ

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ブラウン管 ta-KC @take0520

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