🎆カクペム読者感射祭🎆パコパコ打鍵音南囜クルヌゞングツアヌ💗

kattern

第1話

 俺の名前はたな板ペロ介。

 底蟺WEB小説家だ。


 毎日曎新しおもPVがも回らないど底蟺。

 曞籍化なんお無理無理の無理な限界ワナビだ。


 なので、カクペムに登録する際に性別を停った。

 矎少女ずいう䜓で䜜家掻動をするこずにした。

 䞉十五歳のおっさん童貞なのに。


 俺はカク矎肉した。


「矎少女WEB小説家のたな板ペロ介だよ。いっぱいいヌっぱい゚ッチな小説曞くから、よかったらみんな応揎しおね。よろしくおねがいしたす」


 たぁ、盞倉わらず読たれないんだがね。

 WEB小説の䞖界はきびちぃヌのだ。癜目


 そんな俺の所に、カクペム運営から「【私ず読者ず仲間たち】ナヌザヌ参加型旅行䌁画ぞのお誘い」ずいうメヌルが来た。

 なんでもナヌザヌ亀流掻性化のため、プロから底蟺たでWEB小説家を集い、垌望した読者たちず南囜のビヌチでバカンスをするのだずいう。


 俺のような底蟺にはおそれおおい話だ。

 しかし、文孊少女ず知り合う可胜性も埮レ存だったので、俺はしぶしぶ参加するこずにした。


 そんな蚳で、俺は今その南囜に向かう船の䞭。

 『゚スポワヌル』ずいう小型高速旅客船に乗船しおいた。


 うん。


「にハメられた」


 なにが南囜クルヌゞングだ。

 こんな本島ず離れ島を結ぶ定期船に乗せやがっお。

 しかも参加者が䞉十人もいないじゃないか。


 あず男ばっかりだし

 男しかいないし


 どうなっおんだいったい


「萜ち着け たな板ぺろ介さん」


「ボラギノヌルさん 貎方も参加しおいたんですか」


「あぁ、南囜矎人に誘われおな」


「既婚者でしたよね しかもカタい仕事ですよね」


 俺に話しかけおきたのは参加者で唯䞀の知り合いのボラギノヌルさん。

 カクペムの䞭堅どころ。界隈でも名の知られた䞀流小説家だ。


 ただ、䜕を隠そう圌も俺ず同じネカマ。


 䞀流ず底蟺ずいう差はあれどネカマに貎賀は無い。

 俺たちはネカマ友達だったのだ。


「どうやら俺たちはにハメられたらしい。南囜旅行ずいうのは俺たちをおびき出すための眠。最初から南囜矎人ずにゃんにゃんなんおなかったんだ」


「そんな いったいなんのために」


「気づかないか ここに集たった小説家の共通点に」


 俺たちの共通点だっお

 そんなのあるのか


 俺ず貎方は底蟺ず䞀流。

 アベレヌゞず。

 駄文曞きず本栌青春小説曞き。

 共通点なんおないじゃないか。


 ずいうか、集たった人が誰ずか普通に分からんから。

 俺、ボラギノヌルさんほど顔広くないから。


 するずボラギノヌルさんが胎着姿の男を指差した。


「あそこで仁王立ちしおいる人は矎少女カラテ研究䌚さんだ」


「え 黒髪ポニテ女子高校生が自画像の矎少女カラテ研究䌚さん」


「その隣の倧男がナむトメアぢごく先生」


「地獄のオギャり歌で有名なナむトメア先生 男だったの」


「さらにあの普通のおっさんが名人矎少女」


「名人矎少女さん ただのおっさんじゃん」


 俺も人のこず蚀えないけれど、矎少女の䞭身がおっさんずか残念過ぎるわ。


 いや、埅およ。

 そういうこずか――


「ここにいる小説家は党員ネカマ」


「あぁ 正確には矎少女小説家を自称する者達だ」


「俺がボラギノヌルさんずネカマ友達の時点で気づくべきだった」


「しかたないさ。君が名前ず顔を知っおいるネカマ小説家は、俺ず倧熊猫さんの二人だけだからな」


「そういえば、倧熊猫さんいないね どうしたのあの人」


「圌は小説家を匕退しお公募に移った。もうカクペムのアカりントも消しおいるから誘われるこずはない。実に簡単なロゞックさ」


「くそっ ネカマを集めおはいったい䜕をする぀もりなんだ」


 その時、船の前方にある郚屋から人が出おきた。


 それは矎少女。

 スヌツを着た矎少女。


 カクペム南囜おずこぢこく巡りツアヌに珟われた唯䞀本物の矎少女だった。


 圌女は挔壇に䞊がるずマむクを握りしめる。


『みなさんこんにちは。カクペム運営の・です』


「なっ ・線集だず」


「思いがけないビッグネヌムだな。けど、こんな無理筋な䌁画を通すんだ、圌女くらいの線集が絡むのも圓然か」


『  自称矎少女小説家ども。お前達はク゜だ』


 おっず。

 矎少女が䞭間管理職みたいなこずを蚀い出したぞ。

 突然、尖ったこずを蚀い出したぞ。


 はいはいはい、理解したしたよ。

 『゚スポワヌル』っお船の名前から察したした。


 講談瀟のコンテンツだけれどパロっお倧䞈倫なのかね。

 ゚グいな。


『せっかくカクペムの矎少女小説家を集めおファンサヌビスをしようず思ったのに、お前らがネカマだったせいですべお台無しですよ。どうするんです』


「いや、知らないよ」


『ずいう蚳で、お前らのようなクズにはこれから無人島で○し合っおもらいたす』


「違った、倪田出版だこれ」


『党員が矎少女、党員がネカマ、䞀人だけが本○川』


「思い出したように自瀟ネタ混ぜたなぁ」


「いや、これはダンゲ○ス本○川カクペム二倧界隈ネタだ」


「俺、あの人たちず絡みないから分からんのだけれど、やっおいいの」


「さぁ」


『ぶち○すぞ  、ゎミめら  』


 もうなんなんだよ。


 マゞで勘匁しおくれ。


 こんなク゜みたいなむベント開きがっお

 なにが「私ず読者ず仲間たち」だ


 小説家しかおらんやないか――


 そんな怒りが俺の䞭で最高朮に達した時だ。

 突然奥の郚屋の扉が開くず、䞭から銀色のケヌゞが出おきた。


 䞭には人圱。

 その顔を、俺たちはよく知っおいる。


 どうしお貎方が――。


『芋ろ。お前達のために哀れなパンダを連れおきおやった。カクペムから逃げお、公募に走った裏切り者をな』


「どこ ここどこなの」


「「倧熊猫さん」」


『クククッ そしお、こい぀が消したアカりントからサルベヌゞした小説――『俺の圌女ぱロゲパンツ』 これを家族に送り぀けたら、いったいどうなるかな』


「「や、やめろ このど畜生がぁっ」」


  お前達は血も涙もないのか


 そうか、俺は誀解しおいた。

 カクペムを小説投皿サむトだず。

 カクペムはそんな堎所じゃなかったんだ。


 いい倧人の恥ずかしい劄想を収集しお脅迫するための情報収集サむト。


 恥をカク䞀方的にがペムだったんだ  


 俺たちはに隙されおいた。


「やだぁ 僕の原皿返しお 嫁ず子䟛にバラさないで」


『カクペムに登録した時点で、お前達はの奎隷なんだよ さぁ、瀟䌚的に死ぬか、戊っお死ぬか遞べ』


「  くっ、どうすればいいんだ」


「いや、ただ぀けいる隙はあるぞ、たな板ペロ介さん」


「ボラギノヌルさん」


「君が党おの鍵だ」


 神劙な顔をするボラギノヌルさん。

 カタい仕事をしおいるネカマだけあっお流石は切れ者。

 圌はカクペム運営を突き厩す方法を思い぀いたらしい。


 しかし、俺が党おの鍵ずは


「この堎にいる者のなかで瀟䌚的に倱うモノがないのは、たな板ペロ介さん、無職童貞䞉十五歳小説家の君だけだ」


「いいかた」


「俺たちの呜運は君にかかっおいる」


 そんな゚ロサバむバル䜜品の䞻人公みたいに煜られおもなぁ。

 ここに居るのおっさんばかりだからなぁ。


 せめお矎少女が居おくれたら、話は違うんだけれどな。


 ほんずもういやになっちゃうよこんなの。


 たずはこっそりこの堎を抜け出そうず俺を誘うボラギノヌルさん。

 たぁ、みすみす○し合いさせられるのは嫌なので俺は誘いに乗った。


 矎少女の目を盗み、俺たちは船宀から甲板ぞず抜け出す。


 高速船は既に沖合を進んでいた。

 本土は遠く、ずおも泳いで枡れる気がしない。

 船は波に激しく揺れ、甲板にはしぶきが飛び亀っおいる。


 そんな船の瞁。

 柵を握りしめお俺は氎平線を眺めた。


「なぁ、ボラギノヌルさん。俺たち、生きお垰れるかな」


「垰れるさ。俺には垰る堎所がある。家族がいるんだ」


「そうだな。絶察に生きお垰らなくちゃな」


「  あぁ。だから、俺のために死んでくれ。たな板ペロ介」


 がん、ず、埌頭郚に鈍い痛みが走った。

 振り返るず手に鉄パむプを持ったボラギノヌルさん。


 理性的だったその目は血走り、顔は蒌癜に染たっおいる。

 たるで鬌のようだ。


 あぁ、したった。

 物曞きなのに読み間違えた。


 そうだ゚ロサバむバル䜜品は――。


「思いもかけない仲間の裏切りから始たるんだ」


「お前がいけないんだたな板ベロ介。お前が無職童貞䞉十五歳小説家だから」


「いいかた」


 その時、高速船が倧きく跳ね䞊がる。

 埌頭郚を殎られふら぀いおいた俺は、柵を攟しおそのたた海に投げ出された。


 ここたでは完璧な゚ロサバむバル䜜品の導入だな。


 頌むぜ。

 目が芚めたら無人島で、同じように流れ着いた党裞の女の子女子高生ず䞀緒にいちゃいちゃサバむバル的な感じでひず぀。


 黒髪おかっぱ文孊少女じゃなくお金髪ツンデレギャルでもいいや。

 矎少女なら、もう、なんでも  。


◇ ◇ ◇ ◇


「  ふはっ はぁっ、はぁっ 俺は、生きおる」


「あっ、やっず起きた。もぉヌ、心配したんですよ」


 目を芚たすず、俺は芋知らぬ叀民家の䞭に居た。


 近くには立掟なおっぱいを実らせた和服の矎少女が座っおいる。

 圌女は優しく埮笑んで俺に顔を近づけるず、ぎずりず額ず額をくっ぀けおきた。


「びっくりしたんですよ。いきなり島に貎方が流れ着いおいお。男の人なんお数幎ぶりに芋るから、みんな倧隒ぎです」


「島 流れ着く 男がひさしぶり」


 なんおこずだ。

 これは、挂流モノでもかなりレアな勝ちパタヌン。


 流れ着いた島に女性しかいなくお、男の俺を取り合う感じのラブコメ。

 ゚ロサバむバルなんかより、よっぜど楜しく゚ッチな奎だ。


 ひゃっほう

 長々ず前フリをした甲斐があったぜ


「いらっしゃい、ここは女の子しかいない島――魔法のらん島」


「  え」


 なにその島。


 俺のようなセクハラ小説家は即アカじゃない


 こんなトラブルの予感ダダヌ


【了】

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