声
大きな声でお前が泣いていたから
もっと大きな声で泣いてやったよ
慰めるより励ますより
こうすればお前が泣き止むだろうと
気づいて欲しかったんだ
声は枯れたよ
それでも叫ぶよ
きっとお前は
遠く遠くで泣いてるんだろう
届くまで叫ぶよ
そして俺より強く強く泣き叫べ
そうすりゃ疲れて
眠れるだろう
小さな火傷した言葉たち《詩集》 寝李桃 @nemomo_books
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