地球に戻ってきたTS吸血姫さんは大暴れ!!
クロ
第1話 吸血姫さんの異世界生活。
私の名前はソフィア・メイソン。青みがかった銀髪に赤い瞳で自他共に認める美少女だ。街を歩いていたらよくナンパされるし自分でも気に入っている容姿である。
この世界での魔物は魔素が溜まっているところに自然発生して生まれる。
私はレイスとして生まれてきたが魔素のある生き物を殺すと少しだがその魔素を吸収することができて強くなることができたり、記憶を少しだけもらうことができる。魔物ごとに身体の最大限のスペックは決まっていて限界まで強くなると存在進化することができる。
そうして私は吸血姫に存在進化してから旅をしている。
それもただの吸血鬼ではなく吸血姫へと進化した。おそらくアンデッド系では最上位に位置するだろう。
アンデット系の魔物には弱点は多くありその中でも吸血鬼は特に多い。――日光とか十字架とか。でも、最上位とだけあって日光に当たっても少し気怠いなあと思う程度で弱点はほとんど解消している。
そんな私にはある秘密があって前世の記憶があると言うことだ!しかも男!
初めに自他共に美少女というのも前世の推しキャラにとても似ているから間違いない。
「魔物として生まれてきた時は焦ったなぁ」
私の生まれたての頃は訳が分からなくてとにかく暴れていた。自暴自棄になってたら魔物を殺してて記憶を貰って常識学んで、と色々大変だった。
せっかく女の子として生きるなら徹底したいと思って、可愛い名前を考えたり仕草や歩き方に気を使ったりととにかく頑張った!
弱点なしといえど血を吸わないといけなくて前世が男というのもあって生理的に無理だったんだよね。可愛い女の子の血がだいしゅき。
最初は魅了魔法で無理やり吸わせてもらってたんだけど罪悪感に苛まれるから、ある時から許可をもらうようにしている。
吸うときに相手には快感が伴うんだけど何回かお願いしてるうちに「お姉様ぁ」と服をはだけさせて求めてきたり慕ってくれているからとても嬉しいしそそる。
前世では底辺な人間だったから何をやっても上手くいかずにすぐ挫折していた。何か一つでも出来ることはないかな、と新しいことを初めてるけど結局は諦める。それの繰り返し。
今思えばセンスがなくても一つのことに集中していればよかったなと思う。
そんなつまらない人生を送っていたから友達もいなかったし、親族は事故や病気でほとんど亡くなっていて高校生で一人暮らしをしていた。
それで、学校帰りにラノベを読みながら帰っていたら赤信号に気づかないでそのまま歩いてたら車に轢かれて死んだ。
小さい女の子を事故から救うとかじゃなくて自分が悪いからなんとも言えない。車の運転手さんごめんなさい。
そんなこんなで転生したわけだ500年経ってから数えていない。どれくらい経っただろうか。
吸血姫は基本不老不死で外的要因以外では死なない。
長い人生でいろいろなことを経験した。
まず、前世ではなかった魔法に惹かれたから魔法学院に入学していろんな魔法の知識を覚えた。
それから、ナイスバディの魔女に弟子入りして50年近く学んで魔法を習得していた。条件は新種のアンデットということで体を色々研究させることだった。
その時に弱点についてとか他の魔物についても詳しくなった。いろんな体液を採るからと言われて体を弄ばれたのは今でも忘れない……
後から知ったことだが、世界3大魔女の1人だったらしい。
他にも『異世界ならではのこと!』をテーマに冒険者になったり、ポーション作りしたり、それをきっかけに商会を開いたりもした。
ちなみにその商会は血を吸わせてくれて慕ってくれてた女の子に全権委ねている。私を筆頭にみんな百合に目覚めてしまい孤児院から女の子を引き取って教育して育ててを繰り返して30年くらいでとても大きな商会となり世界に名を広めている。
従業員の会長や幹部や支店長はみんな百合に目覚めた女の子で、『いつでも私の身を委ねます』と言う私に向けたメッセージらしい。
これにより女の子をナンパして血を吸わなくて済むのでとても助かっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます