第12話

それに、この、二人は、たとえ、無機質な、言葉の、中にさえも、何がしかの、真実や、何がしかの、手応えを、見出したり、求めたり、するのです。まずは、自分から、「求める」ことで、初めて、「得られる」ことも、あるのでは、ないでしょうか。何がしかの、アクションを、起こすことが、大事で、先決、なのでは、ないでしょうか。アクションを、起こしてから、それに、見合う、リアクション、なるものを、期待する、ことが、肝要、なのでは、ないでしょうか。この、二人は、「晴耕雨読」という、四字熟語を、とっても、気に入っています。雨の日には、家で、読書が、できるんだから、それは、それで、いいじゃない。という、考え、なのです。それに、「読むより写せ」という言葉と、「読書百篇、意、自ずから通ず」という、言葉が、大好きなんです。なかなか、実行することは、できませんが、とっても、お気に入りの、言葉なんです。これらの、言葉を、信条に、しているのです。本を、ただ、ぼんやりと、読んでいるだけでも、情景が、浮かび上がってくるので、読書というものは、実に、実に、奥が深いものだなあ、と、二人は、いつも、感じて、いるのです。たとえ、冊数は、少なくとも、たったの、数冊の、それこそ、たったの、一冊だったとしても、味わい深く、何回も、何回も、繰り返し、繰り返し、丹念に、入念に、読み込むことこそが、最も、正しい、読書の、在り方だと、この、二人は、考えて、いるのです。なかなか、実践することは、できて、いませんが。

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