第146話 新作お仕事恋愛長編小説の進捗
お仕事恋愛長編小説を書いています。
これを書いている1月29日時点の文字数は87,724文字。
目標の10万文字が見えてきました。
エンタメラブストーリーを書きたいと思っていました。
王道は学園ラブコメでしょう。
しかし、私が学生だったのは遠く、現在の学生事情がよくわかっていません。
ラノベをときどき読んでいるので、なんとなくはわかります。
書いて書けないことはないでしょうが、実感が伴うかどうかははなはだ疑問です。
スクールカーストなど意識しないで過ごしていました。
なので、学園はやめて、若い社会人のラブストーリーを書こう!と思い立ち、執筆しています。
狙いはまあまあ当たり、筆が乗っています。
私が書いた小説の中では、一番エンターテインメント性が高いのではないかと思っているのですが、長編小説執筆中の書き手の頭は熱くなっているので、冷静な自作の評価などできません。
初稿を終えた後、推敲をしようと思っているので、公開はまだしばらく先になります。
長編小説は読まれにくいので、短編を量産している方が、遥かにPV数は稼げます。
しかし、長編は体力がないと書けません。
書けるうちに書いておくべきだろうと思っています。
お仕事恋愛を書いてそのことばかりを考えていると、ぞろりと別の分野の小説を書きたくなってきます。
次は旅行小説を書こうかな。
今度は受けは特に狙わず、好きなように書きたいです。
話は変わりますが、開高健先生の文体はすごいと思っています。
改行が少なく、情報量が過多で、怖ろしく濃密でねっとりとした文体。
流行りのライトノベルとは対極にある文章です。
「オーパ!」は開高先生の釣り旅行記です。
先生の真似をするつもりはないし、できるとも思いませんが、同作はとてもよいです。
先生は旅行中に綿密な記録を取り、書いたのでしょう。
私が書こうとしている旅はかなり前の経験です。
記憶には霞がかかっています。
いっそのことファンタジーにしちゃえ、と思っています。
現実の地名が出てくる幻想小説。
詳細はまだなにも決めていません。
ブダペストで亡霊につきまとわれた。若く美しい女性だが、片目がずり落ちている。生々しく流血していて、それが半開きになった口に流れ込んでいる。ブダペストの市民は亡霊なんか見慣れているのか、一顧だにしない。私はとても怖い。亡霊は私を気に入ったようで、つかず離れず追ってくるのだ。ハンガリーの首都は温泉が豊富だ。私は亡霊から逃れようと思って、受付でコインを渡し、温泉に入った。ブダペストの温泉はたいてい混浴で、水着着用で入る。レンタル水着を着て入浴した。驚くべきことに亡霊はコインを払わず、入浴してきた。受付にいた男性は、処置なしといった表情で、亡霊を通したのだ。血まみれの服を着た亡霊は私の隣に入った。
「どこから来たの」と亡霊は言った。しゃべることができるのか。私は驚愕した。
「ジャパンから来ました」
「ジャパンか。大好きな国だ。我が祖国ハンガリーを圧迫したロシアを倒してくれた。仲よくしよう」
驚くべきことに、亡霊は日露戦争のことを言っているのだ。私は太平洋戦争の時代すら知らないというのに。さらに驚愕したことには、周りにいるハンガリー人たちが亡霊の台詞に共感して深く頷いている。ハンガリーとロシアの間にはそれほどに深い溝があるのだろうか。
適当に書きましたが、私の体験が多少込められています。
お仕事恋愛小説ではこんな文体は使っていません。
ライトです。
残り1万文字強をうまく書いて締めなければなりません。
推敲も残っています。
しんどいですが、好きでやっていることなので、やり切ります。
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