第52話 学力低下の原因をなんとなく考えてみた。

 統計的に正確なところはわからないが、日本人は本を読まなくなったと言われる。読書量の減少に伴い、子どもの国語力が低下し、学力も低下したと言われる。本当にそうだろうか。

 テレビが普及したとき、テレビを見すぎるとバカになると言われた。子どもの視聴時間を制限する家庭もあった。しかし二十世紀後半に日本の国力は躍進し、子どもたちの学力も向上した。

 この雑文に根拠はない。なんとなく感じるところを書いているだけなので、さらっと読み流してほしい。まちがっていると思う方は、作者はバカだと思ってください。実際、大した脳の持ち主ではない。

 さて、漫画を読みすぎてもバカになると言われていたが、絶対に逆で、漫画をたくさん読んだら教養がつく。どしどし読むべきである。

 ゲームについてはよくわからないが、やってバカになるということはないだろう。流行っているものは、とりあえずやってみるべきだ。時代の先端は走れるものなら走ってみるべきである。

 さてさて、21世紀に入って、日本の子どもたちの学力は国際的に比較すると低下している。この原因が読書量の低下だと短絡することはできない。インターネットが普及して、書籍を読む機会が減ったことは事実だろう。しかしネットが普及したのは外国も同じなので、日本人の学力低下は他に原因があるはずである。

 教育行政に失敗はないだろうか。教師が多忙になっていると言われる。余裕をなくした先生が子どもによい教育を施せるとは思えない。

 国力が低下したら、国民の学力も低下するという法則はないだろうか。たぶん法則はないだろうが、なんとなく実際にはそういうことはありそうだ。

 現在、日本の国力は明らかに低下している。沈みつつある国の子どもは学力も思考力も行動力も意欲も勇気も沈んでいくような気がする。子どもの学力を向上させたければ、大人の学力、思考力、行動力、意欲、勇気などを向上させるべきではないだろうか。今のこの国でどうすれば組織的にそれができるのか、皆目わからないのだが。

 

追記:あまりにも根拠がないので、経済開発協力機構の学力調査を調べてみました。読解力部門で日本は2000年に8位で、2018年には15位でした。もっと低下しているような印象がありましたが、それほどひどくはありませんでした。

なお、国際通貨基金による1人当たりGDPの日本の順位は2000年には2位ですが、2020年には23位で、凋落は明白です。

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