第14話 焚き火の準備

 コンビニに行く。

 紙コップ付きコーヒーとカップ麺を買う。コンビニのカップ麺は地方の名店監修のラーメンがあったりして美味しい。

 それからスーパーに行く。

 栄養バランスを考えてトマトジュースを籠に入れる。水分補給のためのスポーツドリンクも。

 もっとも大事なのは肉のチョイスだ。最近は和牛が至高だと思っているが、焼き鳥やモツも捨てがたい。

 自宅で肉に塩胡椒をする。先に塩を振ると肉汁が出てしまうと言われたことがあるが、気にしない。ほんのわずかな誤差だ。現場での手間を省くことを優先。手に生肉がついたら、洗わなくてはならないが、キャンプ場ではないので、それが意外に難問だ。

 お湯を沸かす。ポットの容量は800cc。一回お湯を入れてポットを温め、再度本番用のお湯を入れる。

 本を選ぶ。前回本は不要と書いたが、活字中毒者にはどうしても必要なのだ。劉慈欣の「三体」をチョイス。今もっともハマっているSF小説。第二巻下を読んでいる。

 割り箸なんかの消耗品を忘れずに。

 いつも使う道具は車に置きっぱなしになっている。

 では焚き火場へ行くとしよう。


 追伸を書きたくなった。結局「三体」を読んだ。しかし、焚き火がもっとも美しく燃えたとき、物語が佳境にあるにもかかわらず、読むのをやめた。

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