勇者と魔王の恋物語
俺の名前は水谷 剣 実家が剣道場の普通の中学一年生だったが。ひょんなことからラノベでよくある異世界転移とやらで勇者として召喚させられた。最初こそ戸惑い、恐れ、悩んでいたが召喚されたときに手に入れたエクストラスキル【剣王】と【竜の力】を使い、様々な魔物を倒し。様々な人を助けているうち勇者としての自覚が芽生え、世界を平和にすべく、魔物を束ねる魔王を他をすべく必死に努力した。その結果一年で魔王の城までたどり着き、スキルも【剣王】と【竜の力】が合体してユニークスキル【剣竜帝】へと進化した。
そして、魔王に挑んだが、その魔王は可愛い同い年ぐらいの女の子だった。でも魔王は悪だと思い倒した。いや違う倒したというよりも倒れてくれたのだ。自分が倒れたらば世界が平和になると思い。
これで世界は平和になると思ったが違った世界はより悪くなった。魔王という共通の敵がいなくなったから人と人とが醜く争い始めた。
俺はあきれ返りながら後悔した魔王を倒してよかったのかと。そうやって後悔をしているなか、俺を召喚した国はお前も国の為に戦争に参加しろと言い出し始める。
だから、嫌だと言って突っぱねてやったら。いきなり指名手配、行く当てもなく、国に裏切られた俺は逃げるように魔王の城に行った。理由はよく分からないけど、何故か魔王の城に行かなきゃと思ったからだ。そしたらそこには、倒したはずの魔王が居た。驚きはしなかった。むしろ安心できた、それから俺は、魔王と話をした。自分がなぜここにいるのか、何故勇者をしてるのか、そして、別世界から来たことも、魔王は全てを受け入れてくれた。そして、俺をそっと抱きしめながら。
「偉い偉い、よく頑張った」
と、頭を撫ででくれた。その瞬間、今まで我慢してた物が一気にあふれ出て来た。家族の事、友人の事、国に裏切られた事、魔物との命をかけた戦いの事、全てが溢れた。赤ちゃんの様に泣いた。そんな俺を見ても彼女は。
「偉い偉い、よく頑張った」
そう、言いながら、頭を撫でてくれた魔王。嬉しかった。涙が止まらなかった。そして、俺は決心した。
「魔王さん、良ければ付き合って下さい」
と、ほぼ勢いで言ってしまった。少しスキッリしつつ後悔しつつも返事を待った。そしたら。
「はい、いいですよ」
と、彼女はまるで天使のように微笑みながらそう言った。
そこから俺は彼女と一緒に魔王の城で暮らし始めた。
彼女との暮らしは楽しかった。
余計なしがらみはなく。一緒に魔法の実験をしたり、模擬戦闘をしたり、本を読んだり、ご飯を作ったり、食べたり、そして愛し合ったりと。本当に充実して楽しかった。
そんな充実した日々を過ごしていたある日のことだった。
「ケン君、みてみて。凄い魔法作っちゃったよ。作れちゃったよ。オリジナル空間魔法・異界渡りって言うんだけどねこれ、異界と異界を繋げて移動できる魔法。もちろん普通に使ったら、ケン君の世界に行くのは難しいけど、ケン君の世界の物を使えば簡単にそこに移動できるんですよ。ねえ?凄くない、つまり、ケン君の髪の毛でも使えばケン君の世界に行けちゃうの」
そう、にこやかに彼女は言った。
「えっ、つまり、その魔法を使えば俺は元の世界に帰れるってこと」
「そうだよ、ケン君良かったね」
「あれ?でも、元の世界に帰ったら、もうユカとは会えなくなるんじゃ・・・そんなの嫌だよ、もっともっとユカと一緒にいたい。じゃあどうすればいい元の世界には帰りたい。でもユカとも一緒にいたい、どうすれば?」
俺はそう泣きながら頭を抱えて言った。
「じゃあ、ケン君一緒にケン君の世界に行くのはどう?」
自分の望んだ、最も最高な答えが返って来た。
「本当にそんなことが出来るのか。俺はユカと別れずに済むのか。もしそんなことが出来るのならそうしてくれユカ」
「分かったよ。ケン君じゃあ、ケン君の世界に二人で行こうね」
そう言ってユカは魔法を発動させた。
「さようなら、ケン君」
ここは、目が覚めると、そこは家のベットだった。いつ、ベットに移動したか分からないがお腹がすいたから、台所に向かった。そこには、いつもと変わらず、優しいお母さんがいた。「お腹すいた」と言ったら、
「じゃあ、早いけど夕飯にしましょう」と言って、二人でカレーライスを食べた、2週間前に食べたのに、もう、一年以上も食べてないような感じがして涙があふれてきた。どうしようもないぐらい涙があふれてきた、そして、何かを忘れている気がした。そう、大切な何かを、そして、カレーライスを食べ終わった後に稽古を終えたお父さんが帰ってきた。いつもの通り威厳のあるお父さんだった。そしてその日は眠くなったので寝た。
目が覚め、学校に行く準備をして学校に行った。そして、久々の友人と会い、たわいのない会話をして楽しんだ、でも、何故かモヤモヤした、何か大事なものを忘れてる気がしたからだ。授業が終わり、部活に行き剣を振るうと、驚いた、振った剣が、とても綺麗で美しく、それでいて力強かったからだ。不思議に思いつつも、先輩に褒められ、家に帰ってその素振りを見せるとお父さんもかなり喜んでくれた。そして、お父さんが「祝だ」と言い、焼き肉を食べに行き。ちゃちゃっと宿題を終わらせて、寝た。
そんな日々がしばらく続いた時だった。とある夢を見た。俺が異世界に召喚されて、魔王を倒す夢を、しかし、何故かその夢が夢に思えなかった。
そんなふうにモヤモヤしつつ、生活していたある日。とんでもない美少女転校生がうちのクラスにやってきた。
その転校生の名前は聖花 夢華と言った。
俺は可愛いなと思いつつどこか懐かしさを覚えた。でも会った記憶は無かった。それなのに俺は何故か放課後会えないかと言われた。
俺みたいな冴えない男子を何故誘う?そう疑問に思いはしたがこんな美少女からのお誘いだ断るわけはなく放課後二人きりであった。
そしていきなりキスされた。
その瞬間全てを思い出した。そう全てを思い出したのだ。自分が異世界に召喚された事。魔王を倒した後全てに裏切られた事、魔王に恋をし愛し合った事。そしてその魔王が今目の前にいる聖花 夢華だという事に。
「魔王、いや、ユカなのか」
「うん。そうだよ。勇者いや、ケン君」
そうして俺達は熱い抱擁を交わした。
でまあそっから秘密の関係が始まりまった。もちろん堂々と付き合っても良かったが、俺とユカじゃあ少なくとも釣り合いが取れていない気がしたのと嫉妬の目に晒されそうだったから皆には秘密にして付き合いを始めた。
後、皆には内緒の秘密の関係というのも中々楽しかったからだ。
それでまあ一緒に過ごし。二年生になり。同じクラスになり喜び一緒に過ごした。
そしてある日いきなり教室に魔法陣が現れた。俺は何とかそれを回避しようとしたが間に合わずに喰らってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は気が付いたら一番最初、俺が異世界に勇者として召喚された時に出会ったお爺ちゃん神と一緒にいた。
「やあ。剣よ。久しぶりじゃのう」
「お久しぶりです。神様」
「そうじゃの久しぶりじゃのう。まあ挨拶は程々に本題に入ろう。剣・主は今からとある神のおふざけのようなもので異世界に勇者として転移させられる。といってもそれだけじゃ。少なくともいきなり殺されるとか実験台にされるとかそういうのは無い。まあ。お主の力ならば大体何とか出来じゃろう。特に深くは考えずに魔王・今は夢華じゃったけな?と一緒にイチャイチャしておればよい。まあ、一つだけ忠告するとすれば時空神・ロットイには気を付けな。ほねまた会おう」
そうして俺は気が付いたら一冊の本だけがある真っ白な空間にいた。
その後、神から説明を受け、ユニークスキル異世界扉を全ポイントを使って獲得し、俺は異世界召喚された。
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補足説明
魔王もとい夢華ちゃんは先代魔王の娘です。先代魔王は寿命でポックリと逝ってしまったので望まぬ形で魔王となりました。幸い魔王として十分な力はあったので上手く行きましたが心の中では平和を願い普通に男性と恋をしたいと考える純粋な少女という設定です。
そんで勇者もとい剣と出会い、戦いをして魔王という存在が世界を平和から妨げていると思い自ら負けて表舞台から姿を消しました。
そっから人間同士で醜いを争いを始め、平和というのは無理だと悟り。無気力になっていたところを元勇者の剣とであり、恋に落ちてという感じです。
一応強き者に惹かれるっていう設定でお願いします。
そっから剣を愛し、実は元の世界に帰りたがっている剣の為に元の世界に帰れる魔法を作り出します。
そして剣の記憶を消して元の世界に送った後、自分の身体にある角や翼を魔法を使い封印して剣の世界に飛びます。そんで記憶操作魔法と幻覚魔法を多用し、身分を作り剣の学校に行き、剣と出会い再び関係を持つという設定です。
因みに剣の記憶を一時的に消した理由は剣を思ってのことです。自分の記憶が合っては元の世界に戻っても違和感を感じて上手く戻れないと思ったからです。
そして一緒に行かなかったのは自分がいては剣の迷惑になると思ったのと一人で行き魔法を使い身元を固めた方が早くて簡単だと思ったからです。剣と会うのはそれからでも遅くないと、記憶を戻すのもそれからの方が良いとそう判断したからです。
以上・補足説明終わり。
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