クラスメイトに勇者と魔王がいた
「な、お前どこから湧いてきやがった」
何かよくわからん騎士がそう偉そうに叫ぶ。うん、不快だな、てなわけで、
「絶対者の権限発動・強制奴隷化」
よし、クソ魔導士以外は全員奴隷にできた、後は、クソ魔導士を殺して、生贄たちを全員助けて、おさらばかな、てなわけでやりますか。俺は魔力を集める。
「な、この力は、お前は何者だ」
クソ魔導士が無茶苦茶驚いてる。まあ、どうせ殺すし。驚いたって無駄なんだけどね。
「死ね、クソ魔導士、闇魔法・罪死苦」
「グギャ~~~~~~、お前は、何者、だ・・・グギャ、アアアアアア・・・」
クソ魔導士は苦しみながらあっけなく死んだな、まあ、妥当なところだろう。
ゴるぎゅるる~~~
ん?何だこの明らかにヤバそうな音は。まさか。俺は慌てて振り向いた、するとそこには、明らかに暴走している魔法陣があった・・・・・・oh
取り敢えず、魔法陣を鑑定
暴走中の魔法陣
暴走している魔法陣、MPが足りず、暴走している魔法陣、足りてないMPを補充しないと今の場所と魔法陣がつながってる場所を巻き込んで大爆発を起こす。
「oh・・・・・大ピンチじゃん」
―――――――――――
闇魔法・罪死苦
今まで犯した罪の量だけ苦しみ、死んでいく魔法。罪を犯したことのない人にこの魔法をかけても何も効果はない。その為、よく死刑などに使われる。
―――――――――――
「やばいやばいやばいやばい、早く魔法陣の暴走を止めなきゃ」
そう、慌てて言いながら、魔法陣に魔力を注ぐと・・・とんでもない脱力感に襲われながら、魔法陣に全てを吸い取られそうなぐらいMPがどんどん減っていく・・・1割・・・2割・・・3割・・・4割・・・5割・・・6割・・・7割・・・8割・・・9割、やばいやばい、確かMPを使い切ると気絶するんだったけ、そんな状態で爆発に巻き込まれたら・・・ど、どうしよう、そう思っていたら、一気に負担が軽くなった。
「ご主人様、私もMPを注ぎます」
「グランドマスター、僕もMPを注ぎます」
「イト、フースありがとう、絶対に魔法陣の暴走を食い止めるぞ」
そうしてイトとフースの協力もあり、なんとか魔法陣が光り輝き暴走が止まった。
「良かった、暴走が止まった、本当に良かったって、思ったより早く止まったなってあれ、まさかまさか」
俺は、魔法陣の暴走が止まり、安心していたが、よくよく考えたら、今から俺のクラス全員が勇者召喚されるということに気が付いてしまった。・・・やばくない、取り敢えず、今の状況を客観的に見てみよう。
罪死苦により、絶望に歪んだ顔で死んでいるクソ魔導士。そして、その様子を見ておびえ切ってる、王様や騎士メイドに執事ら、更に生贄にされかけて顔が絶望にみち、その上、ボロ布のようなものしか纏ってない1100の生贄たち・・・oh・・・自分でいうのもなんだけど、酷いというか中々混沌とした状況だな、こんな状況をまだ何も知らない中学二年生にとてもじゃないけど見せられないし、説明が大変そうだし、どうするか・・・・・・
なんて、考えてたら。
キラ~~~ン
そんな音とともに、魔法陣が虹色に光だし、勇者こと俺のクラスが召喚された。
「oh・・・召喚されてしまったよ」
「お前は一体何者だ」
勇者召喚でクラスメートと鉢合わせと思ったら、今クラスメートの剣道部の水谷 剣に刀を突き付けられてます。いや、おいおいおいおい、何故に、ラノベ好きの共通の話題があり、それなりに喋ったこともある、あの水谷が{勉強は出来なくて、顔面偏差値は47くらいの}真面目な顔で、「お前は一体何者」だって痛すぎるだろう、などと色々と考えてたら。
キ~~~ン
「おい、人間ご主人様に刀を向けるなんて、死ぬ覚悟はできてるだろうな」
イトが刀を手刀で折り、とんでもないぐらいの低い声で水谷をゴミくずを見るような目で言っていた。というか、ようなじゃなくて、ゴミくずを見る目で言っていた。いや、止めないといけないと思ったら、禍々しい矢が飛んできた。怖、いや、避けたけどさ。
「勇者・剣・援護する。この戦いが終わったら、また愛し合おうな。喰らえ、竜魔死・インフィニティ」
そんな、はたから見れば、精神科勧められる中二病発言をふざけたことを、クラス一の美少女、聖花 夢華が言うって、聖花さん、勇者ってそんなキャラじゃなかったよね、ね。ね?え?は?どいこと?
「分かった、魔王いや夢華・援護ありがとう。そうだなまた一緒に愛し合おうな」
何これ。いやもしかして。そうもしかして。まあ何となくの予想だけどこれさ。勇者・剣に魔王ってもしかして、水谷は異世界で勇者・剣というのをやったことがあり、聖花さんは、異世界で魔王をやったことがある的な?何だその、テンプレ過ぎる設定、というか、水谷勇者だったの・・・って、あ~~~
イト忘れてた~~~~。ヤバいって。
「イト、スト~プ、そいつは敵じゃない、殺すな、傷つけるな」
ぎゅるごぎゅギャ~~~
ん?何だこの音、音のする方を振り向くと、禍々しい竜がいた・・・ちょ、え、どうしよう、え、え~~~。どいことっすか?
「中級魔法・炎壁」
ゴウウ
いきなり、目の前に炎の壁ができて、禍々しい竜を掻き消す。
「大丈夫ですか、グランドマスター」
「大丈夫だ。ありがとう、フース」
「いえいえ、グランドマスター、僕はグランドマスターを守るために当然のことをしたまでです」
フースが胸を張って、嬉しそうに言う。うん、ショタだけあって、ちょっと可愛いって、俺何考えてんだ。
「私の最強の魔法を中級魔法で・・・化け物かよ・・・だけど、まだまだ勝負はこれからよ、竜魔死・インフィニティ」
「グランドマスター、この人間邪魔ですし、殺しますか?」
フースが物騒な事を言い出す。可愛いショタっこがそんな事を言うんじゃありません。
「フース、俺が聖花さんの対処するから、殺すとかは無しで」
てなわけで、手っ取り早い無効化する方法として。アレやりますか。まあ、簡潔に言えばクラスメートを奴隷にするんだが。まあ後で解除すればいいしね。
「絶対者の権限・強制奴r
キラ~~~ン
そうして世界が止まった。俺以外全ての世界が灰色になり、動かなくなった。
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