外伝・勇者の誕生
僕の名前は佐藤 賢 17歳の高校二年生オタクだ。
学校や親の前では、成績優秀、運動神経抜群、優しくて顔も良く、背も180センチと高い。自分で言うのもあれだがかなり出来た人間だと思う。だが、オタクだ。親に隠れてラノベを買って読み、深夜アニメを見る。もちろん親や友達には絶対にバレたくない。まあなんだ。オタクというのがどうしても少し恥ずかしく感じてしまうのと、あまり美少女が少々エロい姿で書かれている本を両親にバレるとか思春期の俺にとっては生き地獄以外何物でもない。だから必死にオタクだということは隠している。
まあ。それでもラノベ・漫画・アニメ等は大好きなので、いつものように学校で今日やる深夜アニメのことを考えながら、朝礼を受けていたら、突如教室が光だしどこかに飛ばされた。
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目を開けると、神様と名乗る存在が一方的に何かを喋ったがよく聞き取れず、また謎の光に包まれて、どこかに飛ばされた。
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また目を開けると一冊の本が置いてあった。
本の中身を確認すると、説明が書いてあった。そして、説明を読んだ結果。
「よっしゃー、異世界転移、来た~~~~~~」
僕は、心の底から喜び叫んだ。
何故なら今の生活に飽きていたからだ。そして僕がオタクだからだ。
自分で言うのものあれが僕、佐藤 賢は一言でいえば天才だ。何やらせても基本的には一回で出来る。
人生は絵にかいたような順風満帆で。このまま良い会社に入って結婚して子供を作って死んでいくと思っていた。だが。僕はその未来があまりよく思わなかったんだ。僕は未知の体験を求めていた。それこそ異世界に転移・転生して異世界という未知の世界で大成する。そういうのを求めていたんだ。
まあ。そういうのを求めた結果オタクになったんだが。
まあいい。それよりも今だ、今だ。なんだこれは神かよ。チート持ちでクラスまとめて勇者召喚だと、最高じゃないか。
しっかしユニークスキルとスキルか。なるほどね。これは慎重に決めなければならないな、かといって余り慎重過ぎると、良いスキル取られてしまうな。まあでも元々天才で何でもできる僕だ。異世界に行っても多分何でもできるだろう。可能ならば自分だけのハーレム作って無双しても楽しそうだ。
ああ。今から夢が広がるな。
僕はそう思いながら、本を開き3分でユニークスキルを決めたというよりもそれ以外有り得なかったのだ。
僕が取ったのはユニークスキル勇者。まるで僕の為にあるかのようなスキルだった。
そうして決め終わると、また謎の光に包まれてどこかに飛ばされた。
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