ショタの需要って高いよね
レイラの意識が消えた、いや、正確に言うと魂を休めてるのか、そういえば精神世界でもここは僕の魂を保護する場所とか何とか言ってた気がするし、まあその辺は300階層まで行けばいるらしい神様にでも聞いてみますか。
まあ、今の段階で分かっていることと言えば、レイラはクソ魔導士のせいで魂にダメージを負った。そのせいで魂を保護しないといけなくなった。それを治すためには早くダンジョン攻略をしてそこにいる神様に頼むもしくは詳しい原因を聞き治す。まあこんなところかな、よし、そうなると俺のやることは変わらないな。早くダンジョン攻略をしよう。
そう思い俺はイトと一緒に101階層へと降りたのだった。
・・・・・・・・・
101階層はただただ熱かった。
マグマで溢れ、出て来る魔物全てが火系、どこからともなく溶岩が降ってきて、いるだけで身体中の水分が蒸発しそうなかなり過酷な場所だった。
だけど、俺の成長補正により入ってすぐ環境耐性{火}というスキルを獲得したため。
いうほど苦しくなくなり、更に時間が立ち、環境無効{火}を獲得したら。マジで何も感じなくなった。ほんで、ついでといったらあれだけどイトが熱そうにしていたので実験感覚でイトにエクストラスキル強者の権限を使い環境無効{火}を付与した所、大成功した。これで、イトも快適にここを探索できるだろう。うん、良かった。良かった。
その後はまあ、調子乗ってその辺の魔物に毒や麻痺や睡眠などの状態異常を強者の権限を使って、付与しまくったら、これも大成功した。全魔物面白いように状態異常に掛かっていった。
まあ、どの魔物もステータスが1000~5000と低かったけど、そうなると即死や強制眷族化はどうなるのかなと思って試した結果。
即死は成功率10%位で強制眷族化は成功率1%以下だった。やっぱり、状態異常が難しいければ難しほど成功率は下がるみたいだ。なるほどね、いい実験になった、そんなこんなで101階層102階層103階層と109階層まで順調に進んでいった{102~109階層まで101階層と変わんなかったけど}大体3日位かかった。
そして俺は110階層のボス部屋に入った。
「よく来たな人間、我は火の上位精霊イフリートなり、愚かな人間を殺してy」
「スキル強者の権限発動、状態異常【睡眠】付与」
110階層で現れたボスはイフリート、外見は火炎に包まれた人間で普通に強そうな感じだった。
まあ、取り敢えず挨拶代わりの小手調べで眠らせてみたけど、めっちゃ簡単に成功しちゃったよ。
どうしよかこいつ。そのまま殺すか強制眷族化でもするか?もしくは、サンドバッグ代わりに魔法でも当てるか、う~ん、悩む、・・・・・・・・・考える事1分。
「ご主人様、お願いがあります、この精霊を私の眷族にしても宜しいでしょうか」
イトがそんな事を言ってきた。いつも尽くしてくれてわがままも行ったことのないイトが、というかこの火炎人間何に使うんだよ?まあ、でもいつも俺の手助けをしてくれてるしイトのお願いだ。聞いてあげるか。というかここで断るほど俺は人間として腐ってはいないしイトの事を信頼してるしね。後大分今更感あるけど。イトのレベルが上がってたらそれに伴って身体も成長していってしっかりと流暢に喋れるようになっていた。素晴らしいことや。まあ舌足らずの幼女イトも可愛くはあったが少し聞きにくい&戦闘面でも不便だったしね。良かった良かった。
「良いよ。イト、この精霊はイトの好きにするといいよ」
「ありがとうございます、ご主人様」
イトが笑顔でお礼を言ってきた、うん、笑顔も可愛い。
そんな事を思っていたら、イトがイフリートの前に立ち何か呪文を唱え始めた・・・・・・
何か凄そうだし取り敢えず見守ってみるか。
10分後
「ご主人様、精霊を眷族化させてみました。これで人手が増えました。よりご主人様に貢献できます」
「なるほど、そういう考えでこの精霊を使ったのか。イトは優しいな、ありがとう」
「いえいえ、ご主人様のお役に立つことが私にとっての幸福ですから、あ、それと、もしよろしければ。この精霊に名前を付けて貰えませんか?いつまでも精霊では呼びにくいですし」
「分かったよイト、じゃあ、上位精霊イフリートお前は今からフースと名乗れ」
何でこの名前にしたかは、頭にパッと浮かんだからだ。特に意味はない。まあ、でもそれなりにまともな名前だとは思うって、ううう、何か急に脱力感が、まさかと思い俺は急いでステータスのMPの欄を確認した。そしたらMPがゼロになってた。そういえば、本に野生の魔物に名前を付けるとMPを失うとか書いてあったな。すっかり忘れてた、まあいいや、今度からは気をつけよう。そう思った後アイテムボックスから魔石を幾つか取り出しMPを回復させる。
「俺完全復活」
MPが回復して脱力感も消え、元気になった。そしてふと顔を上げると目の前に赤髪長身イケメンがいた・・・・・・・・・
「お前もしかして、フースか・・・」
「はいそうです、グランドマスター」
・・・・・・・・・
「何で、火炎人間がこんなイケメンになるんだよ~~~~~~~~」
俺の心からの叫びがダンジョンを木霊した。
スキル大声のレベルが上がりました。
「どうしたのですか、ご主人様、急に大声出して」
「いやごめん、イト、フースが思ったよりもイケメンですね驚いただけ」
実際は、自分の眷族の眷族の方が自分よりもイケメンという事に対して殺意を抱いただけなんだけど、言わないで置こう、何かそれを口に出したらイトがコイツじゃなくてフースの顔を削ぎかねない。
まあいい、それよりも、名ずけって凄いな、こんな火だるま人間がこんなイケメンになるなんて、よし、早速ステータスを確認していきますか。
名前 フース
LV1
性別 男
年齢 999歳以上
種族 精霊バンパイア{火}
HP100
MP99999
攻撃力100
防御力100
魔力99999
俊敏100
ノーマルスキル
MP回復速度上昇LV10 MP増加LV10
エクストラスキル
超精神生命体化LV4 火炎系精霊魔法LV4 バンパイアLV1
称号
上位精霊だった者 精霊バンパイアになった者
強いちゃあ強いけど微妙だな。
スキルと称号の説明を見ると分かるこんな感じだ。
超精神生命体化・・・自信を一時的に超精神生命体化させるスキル。一秒につきMP10を消費する、超精神生命体化してる間は物理攻撃が無効化、状態異常無効化、魔法無効化、魔力が10倍になり、魔法を使った攻撃の威力が10倍になる。
火炎系精霊魔法・・・火炎系の精霊魔法全てを使えるスキル。火炎系精霊魔法は、火精霊魔法、炎精霊魔法、焔精霊魔法、太陽精霊魔法の4つである。
バンパイア・・・バンパイアに与えられるスキル。スキル、吸血、眷族化、再生、精神魔法の4つを得る。
上位精霊だった者・・・上位精霊だった者が肉体を持つと与えられる称号。上位精霊という精神生命体から肉体を経たことで大体が退化してしまう、その理由として精神生命体はHPがなく、MPが0になると死ぬという特徴があるが、中途半端に肉体を経てしまった事でHPもしくは、MPが0になったら死ぬという、不安定な存在になる、その代わりエクストラスキル超精神生命体化を経る。
精霊バンパイアになった者・・・種族に精霊バンパイアと付くと与えられる称号。バンパイアの苦手とする太陽の光という弱点を無効化する。ステータス成長補正{小}がかかる。
フース確実に退化?いや弱体化してるな。可哀想に、まあイケメンだからザマ~って気分なんだけど、でも、鍛えれば強くなるかな?スキルでも与えてMPが0になりにくいようにするとかして死ににくいようにした後、HPを上げるノーマルスキルとかを与えれば、戦力にはなるだろう。まあ、眷族化してるとはいえ裏切られたらシャレにならないからしないけどね。それにイケメンってのが気に食わないのでしないけど。まあもしも気が向いたら強くしてあげるか。
まあいいや。サクッと宝箱回収して次の階層に行きますか。
因みに、宝箱の中身は火焔の杖と火焔のローブが入っていたけど大した効果でもなかったから、取り敢えずフースに着せておいた。
――――――――――――――――――
精霊・・・精神生命体であり、物理攻撃が一切効かず、HPというものが無い、MPがなくなると死んでしまう。下位精霊は自我がなく、ふわふわと空気中を漂っている。
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