　「おぎゃ～おぎゃ～おぎゃ～おぎゃ～おぎゃ～」

　帝国の中級貴族、カイン家の三男として生を受けた。

　レイラとなずけられたその子供は、カイン家の当主と妻とではなく屋敷に住見込みで働く１２名のメイドの１人パメラから産まれた。

　因みにカイン家には当主と妻の間に生まれた長男と長女、別のメイドから産まれた次男と三女、更に、別のメイドから次女の６人兄弟がいた。

　当主は太ってはないものの決してイケメンとはいえず父の跡を継いで貴族になった典型的な駄目貴族であり。

　特に才能もなく常に上級貴族や王族に胡麻をする日々。

　基本的に６人いる子供の内興味のあるのは家を継ぐ可能性がある長男のみその他の子供は他の領主との政略結婚には使えるかな使えなかったら追放しよう、その程度に思っている。中々のクソ野郎である。

　しかし、レイラは母のパメラと子供を持ってないメイド達にたっぷり愛情を注いでもらいすくすくと成長していった。

　また、中級貴族だけあってお金に困らず、なんだかんだで幸せに暮らしていた。

　そして、月日は流れてレイラは５歳となった。

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