まだ16歳童貞だけど魔法使いになれたぜ

 気を取り直して2つ目の方法だ。

 まず、目を閉じて座禅を組んでイメージをする。座禅を組んだのに特に意味はないけど、まあ、強いて言えば集中できそうだったから?後はラノベで魔力を感じるって言ったら座禅じゃん。

 そして、自分の血液を感じる。意識する。魔力の流れを感じ取ろうとする。


 ・・・・・・・・・・・・・・・


 うん、何か、血液とは別にサラサラしたようなドロドロしたような不思議な感触の何かを感じる。


 もしかしてこれが魔力か?


 多分だけど、異世界に転移する時に地球には存在しない魔力器官的な物が出来たのかな?よし、そうなると話は早い。後は超簡単だ。

 そして俺は想像を始める、小さい、火の玉が手のひらに現れるという想像を。

 更に俺は想像する。火の玉が周りの酸素を使って燃えるのではなく俺のこの魔力を燃料にするような感じで燃えるのを。


 ぼわ~~~~~~~


 そんな音と共に俺の手のひらに5㎝位の火の玉が少しの脱力感とともに現れる。


 火魔法LV1 詠唱破棄LV1を獲得しました。


「シャ~~~~~~~~~」


 念願の魔法ゲットだぜ。マジでかなり嬉しい、どれくらい嬉しいかというと叫ぶぐらい嬉しい。というか叫んだし。メイドさん?そんなのは気にしない。

 しっかしあれだぜ、魔法だぜ。念願の魔法だぜ。

 オタクの夢。ロマン。中二病の夢。ロマンの塊である。魔法だぞ。ロマンとマロンの詰まった魔法だぞ。マロンは詰まってないかもしれないけど。


 これが使えるようになって嬉しくないわけがないだろ。


 さてと、取り敢えず一旦冷静になろう、あんまり喜びすぎても良くない、どうせ、今から山のように魔法を覚えるつもりなんだから。


 さあ、落ち着け、一旦深呼吸だ。

 大きく息を吸って吐く。


 うん、落ち着いた。さてと次の魔法を手に入れますかって、落ち着いた俺は、ふと、魔法を使って俺の手から出ている火を見て思う。うん、火どうしよう。どうやったら消えるんだろうと。


 ヤバ、消し方考えてなかった。


 いや待て、そうだ水だ、水魔法で消そう。火を消すって言ったら水だしね。

 というわけで、もう片方の手のひらから魔力が水となり水が飛び出るような感じを想像する。


 ジャ~~~~~~~


「出た~~~、良かった」


 そして、そのまま水を火に覆わせて火を消した。


 水魔法レベル1を獲得しました。


 やはり、少し脱力感がある。なるほど魔法を使って魔力いやMPを消費すると脱力感があるのか、多分これMP使い果たしたら気絶するとか。かなりきつい脱力感に襲われそうだな。注意しないと。でも、ラノベあるあるで言ったらそれを繰り返せば魔力がめちゃくちゃ上がりそうだけど。いや、そんな危険なことは止めておこう。あれは安全な状態かつ幼少期にやるものだ。


 間違っても危険だらけのこの城で高校生がやるものではない。

 それと、余談だが水は止まれと念じられたら止まった。というかこれ火魔法も止まれと念じたら止まったんじゃない。


 ・・・・・・いや、考えるのは止そう。今は水魔法と火魔法が手に入ったことを素直に喜ぼう。


 さてと、じゃあ次の魔法を覚えていきますか。


 火・水と来たら土・風だな。四大元素ですね。はい。

 まずは土魔法からだ。


 イメージとしてはそうだな、石をイメージしながら俺の魔力が石のような形を取り硬くなるような感じで。想像しろ、想像しろ。


 ゴト


 こぶし大の大きさの石が出できた。

 やはり、脱力感があるけど少しだし気になるほどではない。


 土魔法LV1を獲得しました。

 よし、土魔法もゲットだぜ。成長補正はやっぱり凄いな。


 さてと次は風魔法だ。


 イメージとしては、そうだな、魔力が風になるような感じで。風となりこの部屋に涼しく心地の良い風を巻き起こすような感じで。想像しろ、想像しろ、風が吹く様子を想像しろ。


 ビュ~~~~~~


 部屋に、そよ風が吹いた。


 風魔法LV1を獲得した。

 火魔法LV1・水魔法LV1・土魔法LV1・風魔法LV1が統合され

 エクストラスキル【四大元素魔法】を獲得しました。


 なんか、凄そうなスキルを獲得した。ラッキーというか、まあ、確かにこの四つは四大元素だし、そうなるわは。


 よしじゃあ、次に獲得したいスキルを決めていくか。


 そうだな、ラノベでも定番の光魔法・闇魔法・神聖魔法・死霊魔法を手に入れよう。まあ、見るからに強そう&使えそうなスキルだしな。


 早速やっていきますか。

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