番外編 ユーキの日常①

 やぁ、ボクはユーキって言うんだ。え、知ってるって?それなら細かい紹介はいらないね。話すと長くなるからめんどくさいんだよ。


 ボクは助手のフリージアとペットの小型浮遊生物『ペットじゃないですぅぅぅ!』……じゃあ下僕。『……ペットでいいですよぅ』なんだい、それなら口を挟むんじゃないよ。まったく。


 とにかく2人プラス1匹で、キャンピングカーに乗って旅をしているのさ。町に行っては便利グッズを販売しながらの気ままなその日暮らしだけどなかなか楽しいよ。ただ……最近はちょっと退屈かな。


「……ガ○ダム作ろうかなぁ……」


『ダメですよ!ユーキさんがそんなの作ったら絶対実物大作っちゃうでしょ?!』


「何を言っているんだ、そんなの……自分が乗れないガン○ムにどんな価値が?」


『どこと戦争する気ですか?!』


「じゃあ、飛行艇作る。赤いやつ。空賊狩りする」


『それもダメ!この世界に空賊いませんから!』


「なんでもかんでもダメって……いいかい?ヴィー。飛べない豚はただの豚なんだよ?」


『ユーキさんが空まで制覇したら世界の均衡が崩れるから絶対ダメです!』


 手乗りサイズの元神様(自称)は今日もうるさい。


「はいはい、わかったよ。じゃあ妥協して……」


 ボクはうーん、と顎に手をあて少し悩んでから人差し指をぴん!と立てた。


「エヴァンゲ○オンを作ろう!」


『もっとダメぇぇぇぇぇ!!』


「ボクは開発者として探究心から逃げちゃダメなんだ!」


『そんなこと言って、作ったら絶対に使徒も作る気でしょうがぁぁぁ?!エヴァごっこなんかさせませんよ!』






 ヴィーはなぜかボクの元いた世界のネタを知っているからからかうと面白いよね。


 ん?エヴァ○ゲリオンを本当に作るのかって?いや、まぁ……作れないことはないけど、この間巨○兵作ったから別にいいかな。暴走したらめんどくさいしね?



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