ようこそ!廃れた料理・家庭菜園部へ 短編番  

牛寺光

第1話

私は小学生のころクラスに馴染めていなかった。身も蓋もない言い方をするならボッチだった。原因はまあ話しかけて辛かったんだと思う。そんな私を変えてくれた人がいる。その人のおかげでクラスの中心人物ではないけど友達はそれなりにいるくらいの人になれた。

その人と知り合ったのは小学生の時おばあちゃんの家に行っていた時のこと。おばあちゃんの家に行ってもおばあちゃんの家はど田舎of the year取れるぐらい田舎コンビニですら車で30分以上かかるところ。今なら良さがわかるけどその時はまだ小学生。よさなどわかるはずもなく暇。普段なら親戚の人が構ってくれるけどその時は親も、親戚の人も忙しそうで構ってくれなかった。だから一人で公園に行ってみることに。その公園でその子と会った。

私は暇すぎると昔から人の目につかないところの整備をしたがったらしい、とお母さんが言っていた。まあそれは今でも変わってないけど。

その時選んだのは公園前の花壇。花が植えてあっても水も撒かれてないようだったし、根っこも所々剥き出しになってしまっていた。

それが気になってしまって直していた。夢中になっていたからどれぐらいの時間が経っていたか分からないけど多分一時間は経ってなかったと思う。クラスの人の評価が暗そうとか何考えてるのか分からないとかだった私に話しかけてくれたのが私が今探してる恩人さんだ。手がかりはその時の花を押し花にしてラミネート加工したものをお互いに作りあったということとその人は家庭菜園が好きだということだけ。今になれば何故名前を聞かなかったのかと思うけど小学生の頃なのでもう悔やんでもしょうがない。しかも小学生の頃の趣味だから変わってるかもしれないし。それにラミネート加工した押し花だって小学生の頃のものだから捨てちゃてるかもしれないし。まあ私はスマホにストラップとしてついてるけど。ラミネート加工した上の方に穴開けてそこにワイヤー通して付けてる。

話を戻すと何もヒントがない状態。あの時携帯さえ持っていたらこんなことには。最後の望みをかけてこの県で唯一の家庭菜園部があるということでこの高校にきた。成績は悪くなかったけど受験がつらい程度に頭がいい高校。

そして迎えた部活動の仮入部期間。高校で迎えた最初のクラスにはいなかった。これで部活にいなかったらどこを当たればいいのやら。

部室に行くとドアが閉まっていた。開くぞ、開くぞ。よくわかんないノリしてみたけど突っ込んでくれるひとがいないと虚しい。ドアの前で覚悟を決めてたら、人が来た。振り返ると思い出の人が。小学校からだから8年とか九年振り、だけど見間違えるはずのないほどの面影がある。具体的には顔の形とか雰囲気とかがもはや本人。でも向こうは「ねえ、君私と会ったことない?小学生の頃になってて忘れちゃってるかもだけど。」覚えててくれた。

「一緒に押し花作ってくれた」


その頃部室内

男性のような人とまだ小学性ぐらいの人が抱き合ってる事案が発生していた。

「やっぱり美春の胸ないね。もしかして男の人だったりする?」「舐めてんの?秋豊こそいつ成長止まったの?年誤魔化して高校に通ってんの?てか一緒に風呂に入ったんだから僕が男だって知ってるでしょ」「い、今まだ成長してるももん。成長の止まった美春の胸よりまし。」


同じ頃誰もいないはずの空き教室で

同じような顔の二人の一人が膝の上に乗り

「やっぱり氷勝は可愛い。」「えー薄寒の方が可愛いよ。具体的には家事ができるのにそれを鼻にかけないところとか。性格も最高だし、もちろん顔も最高に可愛いし。」「氷勝の方がすごい。握力90代なんて滅多にいない。」


後書き

こんな中途半端ななところで終わらせてしまってすいません。ただこれ以上続けると止めどきが分からなくなりそうなので今回はここで切らせていただきます。

牛寺光

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