ある学生の仮説
岸亜里沙
ある学生の仮説
教授「君のこの仮説には、私自身は大変興味をそそられている。記録の為に詳しく聞かせてほしい」
学生「先生にそう言って頂けて光栄です!」
教授「まずはこの仮説①の【恐竜絶滅の真相】から話してくれ」
学生「我々の地球は太古の昔、恐竜たちの楽園でした。しかしユカタン半島沖に落下した隕石の衝突が原因で絶滅したとされています」
教授「その通りだ」
学生「しかし私はその隕石の落下は偶然ではなく、異星人により撃ち込まれた物だと考えます」
教授「いきなり話が飛躍するね。その理由は?」
学生「異星人は地球をテラフォーミングしたかったのです。自分たちの理想郷を築くために恐竜たちを駆除しなくてはならなかった。その為の手段として隕石を撃ち込んだのです」
教授「確かに高度な知識を持った異星人なら、隕石をコントロールする事も不可能ではないだろう。では次の仮説②【消えた古代文明の真相】を聞かせてくれ」
学生「先生も伝説の超古代文明、アトランティスの話はお聞きになったことがあるかと思います。哲学者プラトンが著書で記した大西洋上に存在した大陸で、大地震と洪水で一夜の内に海に沈んだとされます」
教授「ほぼ神話の域だと思うがね」
学生「いえ、アトランティスは確かに実在しました。しかし大西洋を幾ら探しても見つかるはずないのです。アトランティスは海に沈んだのではなく、飛び上がったのです」
教授「何?!」
学生「アトランティスとは異星人が乗ってきた巨大宇宙船、俗に言うUFOだったのです。大西洋に着水していた宇宙船が、何らかの理由により発進したと考えると、大地震や洪水、一夜にして消えた謎が解決します」
教授「着眼点は素晴らしい。恐竜を駆除した異星人が、アトランティスと呼ばれた宇宙船でやって来ていた。そして次の仮説③【予言の真相】に繋がっていくわけだね」
学生「ファティマの聖母の話はご存知ですか?1930年にポルトガルのファティマに聖母が出現し、少女たちに予言を授けたという話です。聖母出現の一部始終は当時の何万もの人に目撃されています。これは確実に異星人の仕業としか考えられません。その昔、地球を後にした異星人が再び宇宙船でコンタクトしに来たのです」
教授「確かに何万もの人間が目撃するというのは、科学的に説明は難しいからね」
学生「そして未だに謎の多いファティマ第三の予言には、異性人からのメッセージがこう記されているはずです。それこそが私の仮説の結論でもあり、我々が忘れた記憶でもあります」
教授「この結論には正直驚いた」
学生「我々人類は地球上で生まれたのではなく、遥か彼方の宇宙からやって来た異性人の末裔なのです。この地球は我々の故郷ではないと考えるしかないのです」
ある学生の仮説 岸亜里沙 @kishiarisa
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