第3話 臨月

 誰かが出産している。


 分娩室は慌ただしく、産科の先生や看護師さん達が働いている。

 分娩室の天井の端から見ているような奇妙な映像。騒がしいはずの音は無い。

(これから産まれてくるんだな)


 そう、思ったら目が覚めた。

 気付くと、じんわりとお腹が痛い気がする。

 その日の夜、子供は無事に産まれて来た。


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