昨今の携帯はマシンガンのごとく新機種が出され、数年前のものですら化石呼ばわりされるような有様ですが……古風な人間にとってその進化合戦はついていけるものではなく、ただ「自分のお気に入りだから」というだけの理由でその化石を相棒に選ぶ者もいるのでした。これはその化石をエレベーターに乗り合わせた酔っ払いからバカにされた男の話。短いですが切れ味が鋭く、油断しているとバッサリいかれます。そう、小説もまた文字数やタイトルといった「見た目」だけではわからないこともあるのです。携帯と同じですね!